よるの読書日記
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| 2002年04月15日(月) |
我儘も美女の資質ってか |
昨日の続きです。 『エリーザベト』 下<ブリギッテ・ハーマン著/中村康之訳/朝日新聞社> 彼女が末娘を溺愛していたことは有名ですが、 引用された日記を読む限りマリア・ヴァレリーにその 悪影響が出てなかったことは喜ばしい限り。 むしろ冷静で物事を客観的に考えられる聡明なお嬢さんだったよう。 それはもちろんお母様が旅に出たり乗馬したりフェンシングしたり 体操したりコルセット締めるのに1時間かけたりして娘に 構わなかった時間がたっぷりあったおかげといえるでしょう。 姉ちゃんもとっとと嫁に出してもらえたおかげで 優しい旦那とまあまあ幸せに暮らしてたようで、 そうなると家から出れない長男坊ってのは 母親の呪縛から逃れられなくてやっぱり可哀想。 いい加減三十路の息子の自殺を親のせいには 私だってしませんが、ここんちの場合家庭事情が悲惨すぎる。 大体絶世の美女を母親に持って普通の女と幸せになれるとは思えない(笑)。 この辺大人になって道を踏み外す芸能人二世を彷彿とさせます。
いかんせんルドルフの嫁さんが哀れです。 遠い国から単身嫁いできてみれば一番頼りにしたい旦那は自分を顧みず、 挙句の果てによその女と心中してそれを自分のせいと 一族中から責められて。 しかもエリーザベトが嫁に出した手紙がヒドイ。 お前は夫も父も娘のことも愛してないって それ父ちゃんの葬式も行かなかったあんたのことでしょーー!!
この人思想的にはリベラルだったと言いますが、 私に言わせればとんだお笑いです。 自分の資産は着実に投資してしっかり抱え込み、 贅沢三昧の費用は旦那に出させて呑気に詩なんか書いてた人に 庶民への同情なんかされたくありません。 言行不一致甚だしい。 何と自分がハイネ直系の弟子だと自負していたそうで、 美人ってやっぱり自惚れが強いのね(ーー;)。
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