うちの一家はとにかく引越しが多かったので、全員結構環境の変化には慣れていると思う。どこか、淡々と受け入れて、次へ気持ちを切り替えていくのです。

　今まで実家暮らしだった弟が、月末に引っ越すことになりました。(別に、家族と不仲だからとかではない。むしろいい理由。)三年前までは四人家族＋その時々の犬猫がまとめて暮らしていた家は、月末から両親＋犬１＋猫１になります。

　土曜日にその話のため、家族全員で外食しようという話があったのが先週。
　私と弟は実際、もう年数回しか顔をあわせていなかったので「はあ、そう。」と受け入れ、その時は、食事会のあと自分のアパートに帰るつもりでいました。
　そしたら前日に弟から「母の愚痴を聞いてくれ」とメールがあり、なんか急遽実家に帰ることに。あまりに急だったから自分宅の事はなにもできず、土曜の夜は埼玉に。
　でも、母も別に普通だったしお互いの感想は言い合ったけど別に愚痴は出てません。てかむしろ元気そう。最近始めた卓球の話とかしてるし。ということで日曜の昼頃ちらっと、「今日(自分宅に)帰ろうかな〜」と言ってみました。

　そしたら、母が、聞こえてるはずなのに無言で背中で抗議してきた…。
　…あ、だめなのね…。

　やはり家の人が減ることが、結構こたえているみたいです。結局連休中やろうと思っていた掃除と衣替えは諦め、替わりに家でごろごろし、母と買い物し、両親と三人で冷蔵庫の中身を片付け、焼酎一瓶空けそうになりそうな勢いで沢山飲み食いしてきました。栄養付いたわー…。

　私が引っ越したときも(といっても電車で一時間半のところなんだけどさ)こんな感じでこたえていたのかなーと思い、実は軽く罪悪感を覚えました。(しかし私も色々あるのだ。)その頃はきっと、まだ学生だった弟が色々受け止めてくれたのでしょう。父は仕事してたし。まあ、今度は私の番ですかね、弟。



　うちの一家は結構環境の変化には慣れていると思う。でもその変わり目にはとことん前の姿を惜しみ、それぞれの形でその気持ちを発散させ、その後でどこか淡々と受け入れて、次へ気持ちを切り替えていくのです。