2003年06月21日(土) |
豪快な人。繊細な奴。 |
現在、複数の不動産屋の営業に、物件の紹介をお願いしている。
先週と今週は、同じ会社の営業担当者と一緒にお奨め物件を見て回った。 この担当者、見た目も口調も穏やかで、誠実な印象の人なのだが、結構思い切った車の運転をする。
坂道を曲がるときに、ガリっと音をさせた。
「……今、擦ったの、下ですか」
と、声をかけると、
「そうみたいですね」
と平然としている。 狭い道で迷ったらしく袋小路に入り込み、方向転換せずに、バックで戻ろうとして、わたしの左後ろで物凄い音がした。
ガンッ!ザリザリッ!
「…………」
「あ、すみません、びっくりさせちゃって」
いや、確かにびっくりしたけども。
目的地に辿り着いて、ぶつけたあたりを見てみると、へこんでる上に、えらい傷がついている。 20cm……いや、30cm四方は行ってるか。
ランディがこっそり言った。
「……修理したら二十万はかかるぞ。あれ」
「うわぁ……」
しかし、営業担当者は、なにごとも無かったかのように、物件の説明をしている。
三件ばかり見学した後、家の前まで送ってくれた。 二日酔い気味だったランディは、朝からなにも食べてなかったのに、真っ青な顔で、家に入るなり、トイレに駆け込み、物凄い勢いで吐いていた。
「……久しぶりに車で酔った」
あとは、水分だけ補給して、ベッドに潜り込んで機能停止。
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