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2002年04月16日(火) 猫と一緒に暮らしたい

今、わたしが住んでいるところはペット厳禁の集合住宅である。

とは言え、ベランダに鳥籠を置いてあるところもあるので、犬・猫以外は黙認されているようだ。
鳥には余り魅力を感じないが、ハムスターとかはどうだろう、フェレットなんかは流石にやばいかなー、などと考えるが、犬猫より寿命が短いらしいので断念した。
それで、ゴミ収集日毎に、カラスと闘いつつたくましく生きてる野良猫たちを遠目に見る程度で我慢していたのだが……この前、向かいの棟の四階のベランダで、まるまるした縞の猫を発見。
そこの奥さんが洗濯物を干しながら、足でケツをつついて猫を部屋の中に入れていた。
どう考えても、野良猫が迷い込んだとは思えなかった。

やっぱりだめといわれてもペットを飼ってしまう人はいるんだなぁ。
いいなぁ。猫。
わたしも飼いたい。

実家で一番に飼ったのは、真っ白で尻尾が長いオッドアイの雄猫だった。ちなみに、名前はロイと言った。(銀河英雄伝説のオッドアイの登場人物にちなんで)
鼠を捕るのが上手で、近所のボス猫で、家人よりも客の膝の上に乗るのが好きな人懐こい猫だった。

次に飼ったのは、緑色の目をした黒い雄猫。
雑種ながら、実に美形だった。
これが初代とは違って小心な癖に凶暴ですぐに人に噛み付く奴だった。
家から脱走したのを連れ戻したときに、本気で腕を噛まれて腫れ上がり、病院で抗生剤を処方されるまでに至った。
噛んでる最中の顔は、真剣にケダモノの目だった。
わたしが嫁に行って三日目に姿を消したらしい。
600キロの旅をして、わたしに逢いにきてくれないものかと思ったが、今は何処かでワイルドに生きていてくれればそれでいいと思う。

ああ、いいな。猫。
見つかると嫌なので、隠れて飼うことはできないのだが、あのふかふかの感触が恋しい。


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