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書くほどのこともない日常
日記とか、更新とか。

2002年03月04日(月) 「モヘジ偽りの夜 in東京」

久々のオフである。
しかも、わたしが毎日更新を楽しみにしている方々がいらっしゃる。
此処は、気合入れて女装して行くか、と一瞬考えたが、やめた。
服装に気合入れるより、飲む方に気合入れねばならんオフであろう。
ドイツ軍のフィールドシャツに、レプリカのN3-B。
下は、ブラックジーンズにエアマックス、という、本当に夜の銀座に相応しくないスタイルで出掛けた。
そういえば、かつて、銀座三越前でこいつと待ち合わせたときも、わたしは小汚いミリタリーウェアであった。

お店に着き、右も左も知らない人ばかりだが、主賓の謎美女モヘジさんはすぐに判った。
と、いうか、寧ろ判ったのはこっぱげさんの方で、こっぱげさんの近くにいるから、あの方はモヘジさんなんだろうな、と見当をつけたわけなのだが……

乾杯の後、斜め前にいた綺麗なお嬢さんが各務優有さんだと知り、感激。
しかも、優有さんが実は隠れ乙女ゲーマーであることを知り、ランディのハンドルの由来を正確に言い当て、うちのアンジェコーナーの作品を読破したと聞き、うれしはずかしであった。

自己紹介兼ねたモヘジさんへの質問が進むうち、シャイな大人たちは一気に酔っ払い集団へと変貌を遂げた。
わたしも久々に痛飲。

なんか……異様な盛り上がりだった。
時が経つに従って、全員のキャラが同化していくのである。
全員が「酔っ払い」という、同一キャラクターへと変わってゆくのである。
自分の周囲にいる人が、次になにを言うのか、なにをするのか、判るのである。
そんな中、わたしは、自分が次になにを言うのかだけが判らなくなって行った。
呂律が回らないまま、周りの綺麗な女性たちに向かって、


「みんな美人さんでうれしい!愛してるよ!」


などと言い、手近にいた女性にセクハラしまくった……ような記憶がある。
思い出すだに、自分が怖い。
初対面の同性に求愛したのは仕方ないとして(おい)、『愛してる』……そんな関西人にあるまじき言葉をこのわたしが口にするとは……
そんなわたしを成敗に来たのであろうか、モヘジさんが、いきなり、わたしを指差して、

「こいつ、ランディとラブラブだーーーーー!!」


と叫んだ。
この日記の何処読んでわたしとランディがラブラブだと仰せなのか、いや、そもそも、法的にも社会的にも夫婦として認められているはずの、ランディとわたしがラブラブだとして、何故わざわざ大声で指差してまで責められなければならないのか知らないが、とにかく、そう叫ばれたのだ。
そして、周囲にいた人たちも、一斉にわたしを指差した。

「ランディとラブラブだーーーーー!!」


モヘジさんと優有さん以外は、恐らく、わたしの日記など読んでいないと思われるのに……
わたしの反応もめちゃくちゃで、

「ええええええ!ひどい!どうしてみんな、そんなこと言うの!?」

などと必死で抗弁していた。
法的にも社会的にも認められた配偶者であるところのランディの立つ瀬は何処にあるのだろう。
が、そのときのわたしの心理は、

「この日記では愚痴とのろけは書かないことにしてるのに、みんながラブラブだなんて言うってことは、無意識にわたしは禁を犯して、のろけを書いていたのか!?一体どの部分だ!?ああ!どうしよう!もう日記をつづけちゃいけない!?そしたら、もう二度と、こんなオフがあっても出席しちゃだめ!?」

だった。
……我がことながら、酔っ払いの思考は判らん。

一次会がはねて、二次会に参加する予定だったのに、気がついたらひとりだった。
手の中には、参加者に配られてたスタミナドリンク。
ラベルには、
「モヘジ16歳。ひとりぼっちの夜は嫌」

わたしも嫌だ。
気がつけば、空を眺めても、星さえ見えない、知らない街を歩いてた。
それでも、いつもの電車は終わっていたのに、別のルートを使って家まで帰れた。
鞄も財布もいただいた記念品も失くさずに無事に自宅まで辿り着けたのは、我ながら上出来であった。

……でも、一次会はねてから、三時間分の記憶が無い。


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