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書くほどのこともない日常
日記とか、更新とか。

2001年12月01日(土) 非常識

11時。
熟睡してる最中に、電話がきた。
下着マニアの友人(もちろん、自分で着ける下着に凝ってる女であって、夜中に人ん家のベランダの洗濯物に手を掛ける輩ではない。念のため)である。

「なぁ、江戸時代の遊女の襦袢って、どんなん?」

いきなりなにを言いだすんじゃ。
叩っ切ってやろうかと思ったが、ふらふらと本棚への前に行き、江戸時代の風俗を解説した本を開き、

「えーとだな。江戸時代の下着というと、男は褌、ただし、これが縮緬とかの絹製だと『パッチ』と呼び、粋を愛する男たちはわざと尻を端折ってそれを見せて歩いたらしい」

「男の下着はどうでもいい」

「監修してるのが男性らしくって、女の下着にはそんなに詳しくないんだよ。えーと、女性の下着は湯文字……これは、いわゆる腰巻きらしいな。それと、襦袢……奢侈禁止令が出たときには、やっぱ女たちも、下着に凝ったらしいな。……で、だな……」

「あ、ごめん。他から電話かかってきた。またー」

がちゃ。

……こら。
待て。
待たんかい。
寝てた人間に向かって、わけの判らない電話かけて、資料調べさせて、やっと核心に迫る部分にさしかかってきたらそれかい。

しかし、よく考えれば、ゲームして夜更かしして、休日とはいえ、『午前11時』に寝ていたわたしもまた非常識。
そして、突然、「江戸時代の女性の下着」を問われて、すぐにその資料が出てくるのは、奴の知人の中では、わたしくらいかもしれない。

類は友を呼ぶのか……


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