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書くほどのこともない日常
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2001年11月26日(月) 久々の中華街

ずっと蓋碗を探していたが、近場では気に入ったのが無いので、中華街まで行ってきた。
蓋碗を見回るとなると、お茶屋さんや、茶藝館中心になってしまう。
うちには、封を切ったのも、切ってないのも、たくさんあるというのに、またしても、気がついたら、小紅袍を飲んだ後、黄金桂と白毛猴を買っていた。

……ほんとに、茶ばっかり、こんなにどうするんだか。

と、いう理性の声に、
だってほら、安いから、がぶ飲み用に……などと言い訳する。
肝心の蓋碗は、気に入ったのは高いし、安いのは気に入らないし、というので、お茶屋さんや茶藝館を回り尽くしたので、雑貨屋さん系のお土産店に。
ウィンドウにあった茶器セットの中に、可愛い蓋碗を発見。
店員さんに見せてくれ、と、頼んだら、既に店仕舞いしかけた二階に案内された。
「茶壷(急須)や茶海(ピッチャーみたいなもの)はいらない。蓋碗だけ欲しい」と言うと、片言の日本語で、ばら売りはしてないからセットで買ってくれ、と言う。
「でも、店頭では、ばら売りの値段を表示してある」、と言って、ウィンドウの前まで連れて行くと、「ちょっと待って。二号店見てくる」と走ってくれた。
そちらに在庫があるのかと思ったら、日本語の堪能な店員を呼んでくれたらしい。
「お待たせしてすみません。話の判る者がいなくて」と恐縮されてしまった。
少し小さめだが、茶藝店で一番安い蓋碗の約半分の値段である。
やはり、中華街は歩き回ってみるものだ。

中華街で困るのはトイレである。
飲食店に入れば当然あるが、雑貨屋や、土産物屋には、客が入れるトイレが無い。
中華街の中の大型の駐車場の中に一カ所あるのをチェックはしているが、そこは、帰り道と逆方向である。
で、しょうがないので、とあるビルへ。
カラオケボックスだの、雑貨屋だの、漢方薬だの、中国茶の店だの、盛りだくさんな店舗が入ったビルである。
中華街に来る度に立ち寄るが、此処のトイレは、有料だというのもあって、入ったことが無かった。

入り口にはだれもいなかったが、とりあえず、壷に100円入れて中に入る。
ちなみに、わたしの後に入ってきた中年女性は金払ってなかった。
中は意外と広かった。
凄いトイレだった。
個室が五つほどあったのだが、ドアが、真っ赤だったり、深緑だったり、黄金色だったりする。
ドアには、それぞれ、「降福の間」だの「健康の間」だのと名前がついている。
ちょっとドキドキしながら、きんきらきんの「金運の間」を開けてみた。
中は、「南には木目やグリーン」とか、風水のアドバイスが書かれているだけで、まあ普通だった。
便器まで黄金色かも、などと期待していたのだが……流石にそれは無かった。

つくづく、中華街は、飽きない街だ。


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