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書くほどのこともない日常
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2001年11月21日(水) 合わない人

暫く、仕事は入らないだろうと思っていたら、午前八時半に、いきなり派遣会社から電話。
夜勤明けのランディの睡眠のために、留守電にし、おやすみモードで音も鳴らないようにしようと電話のボタンを触っていたところだったので驚いた。
突然で申し訳ないが、今日、来るはずの人が急に都合が悪くなったので、代わりに出てくれないか、と言う。
夜更かししたために、寝不足だったが、前に、風邪で休んだせいで迷惑をかけたこともあったので、「判りました。今すぐ行きます」と返事をした。

派遣会社から来ていたのは、男性ひとりに、わたしの他に女性ふたり。
このうち、ひとりは、今日が初対面、もうひとりは二度目だった。
この、一緒に仕事するのは二度目になる女性が、どうも苦手である。
数々のネタを提供してくれた天然娘は、第一印象が良くなかったのに、その癒し系ボケの連発によって、次第に好意を抱くようになった。

この人は、初対面では、良い印象も、悪い印象も無い人だった。
今も、べつに、はっきりと嫌いになる要素があるわけではない。
少し年上だが、わたしと年齢は近い。
美醜で分けるならば、美人である。
犯罪歴のありそうな雰囲気も無い、寧ろ、上品な奥様風である。
まだ二度しか逢ってないから当然といえば当然だが、わたしに敵意を抱いているわけでもないだろう。
と、いうか、嫌ったり、避けたりするほど、お互いを知っているわけではない。
なんせ、まだ二回しか逢ってない。時間にして、16時間強というところだろう。

が、前回、休憩時間に数分話しただけで、何故か、「うっ」と来てしまった。
吐き気を催したときの「うっ」ではない。
たとえて言うなら、相手は、笑いを取る自信のあるギャグを言ったが、それが、自分に取っては面白くない上に、それを告げようとしたら、相手は、こちらの爆笑を期待しているので、「つまらない」などとは決して言えないような場合の「うっ」なのである。
なんか、自分で書いてても判らないたとえだな。
こういうとき、日本語には便利な言葉がある。


「気が合わない」
「肌が合わない」
「馬が合わない」


まさに、それなのだろう。
「苦手」の理由を探し出したら、本気で嫌いになってしまいそうだから、そういうことにしておこう。
心の隅に、いつか、天然娘のときのような逆転の瞬間が来ることを期待しつつ。


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