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2001年09月18日(火) 謎の修理人

先月頭からの電話の異常をなんとかしてもらうため、今日は電話機の修理担当者が来てくれる日だった。
考えてみれば、おかしいのは電話なのだから、最初にこうすべきだったのかもしれないが、NTTの回線の異常や、TAの設定ミスや故障で起きることが多い現象だったので、えらく遠回りをしてしまった。

朝一番に電話が来た。

「今日お伺いすることになっている修理担当の者ですが、症状はどういった感じなんでしょうか」

あちこちのサポートセンターや、人の不幸を面白がる奴ら心配してくれるお友達に、何度も何度も説明したことを繰り返す。

1.ACアダプタを差し込むと、何処からも電話はきていないはずなのに、延々と電話が鳴りつづける。

2.留守電にしておくと、空のメッセージ(実際には何処からも電話はかかっていないのだから当然だが)が記録されつづける。


修理担当者は、言った。



「ACアダプタってなんですか?」




わたしは、余りのことに、「あなたは何者ですか?修理担当者を騙ってうちに入り込んで、なにをしようと企んでるのですか?」と尋ねたかった。
黒い箱状のものがついたプラグをACアダプタと呼んでいて、今まで、何処のサポートセンターに電話するときも、そう説明していたわたしが間違っていたのだろうか?
人の不幸を面白がる奴心配してくれた友人のひとりの、
「それ、盗聴器とかの電波でも拾ってるんちゃうんか」
という一言を思い出した。
CIA、KGB、NATO……などというアルファベットが頭を駆け巡ったのは、若き日にはまった少女漫画の影響である。余談だが、わたしは黒髪の少佐が大好きだった。いや、現在進行形でも今でも好き……
閑話休題。
気を取り直して、訪問時間を決める。

「それじゃ、今日の午後二時から四時の間に伺いますので……」

……あなたはラテン系ですか?
なんですか?その日本の会社員とも思えないアバウトさは。
しかし、この前、TAの保証書を探したときに、まとめてしまったはずの電話の保証書が見つからないので、
「すみません、ちょっと今、保証書が見あたらないんですが……」と言ったら、

「あ、いいですよー、無くても大丈夫です」

と、言ってくれたので、アバウトなのはよしとする。
が、「保証書が無くても修理は受けつけるよ。有料で」という意味である可能性もあるか。
なんせ、アバウトそうだからなぁ……この人。

来てくれた修理担当者は、症状を見て、うちのあるのと同じ電話で色違いの代品を繋げば、異常な動作をしないのを確認した。
ACアダプタを知らない修理担当者がどんな修理をしてくれるのか、見てみたかったのだが、

「それじゃ、こちらは持ち帰らせていただきます。十日から二週間ほどでお返しに上がります」

とのことだった。

代品が、可愛いピンクなのは気恥ずかしい。
だが、留守電が正常に作動し、アダプタを差し込んでも呼び出し音が鳴らないということがこんなにも素晴らしいことだったのか、と、感動した。


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