2001年08月23日(木) |
怪奇特集の似合う蒸し暑さである |
シャンプーと石鹸を買いに行かなければならないのに、つい「アンビリーバボー」 などを見てしまう。 前半の陰陽師の除霊は、なかなか迫力があり、時代がかった衣装や妙なアクセント の言葉遣いも相まって、わくわくしながら、つい見入ってしまった。 「特に修行らしい修行はしたことがない」という陰陽師が、依頼者に取り憑いてい るという霊に向かって、「このままではおまえ、地獄だぞ」とか言っていた。 おいおい。 束帯姿で祝詞を唱え、陰陽師を名乗るのに、なんで「地獄」なんだ? 仏教用語の「地獄」でなく、比喩としての「地獄」なのかもしれないが……それに しても、他に言い様もあろうに…… 本職の神主さんが聞いたら、あの祝詞の唱え方はどうなのか、是非とも知りたいも のである。 ともあれ、あのエンターティナーな陰陽師さんは、あちこちの怪奇特集に出てくれ そうで楽しみである。 ……と、思いつつ、この日記を書いてたら、「ここが変だよ日本人」にも出てい た。 ……外国人女性に憑いた外国人の霊が、日本語で叫んでいた。
後半は、ネットでも話題にのぼることの多い杉沢村。 御存知の方も多いだろうが、青森県の奥にあり、かつて、大量殺人が行われたため に、住民が全滅し、地図からも消えたとされる村だと言われている。 それらしき集落跡に向かう霊能者。途中で逢った村人が、「この付近で事件があっ たのか」というインタビューに対して、「面倒くさいことは言いたくない」などと 意味深に応えて去ってゆく。 小さな炭焼き小屋で一晩中カメラを回しつづけて、霊らしきものを撮影。 その後、霊能者が「殺された人じゃないですね。病気とか老衰で亡くなった人で す」 おい、じゃあ、さっきの「面倒くさいこと」ってなんなんだ。 除霊……したはずなのに、「ここって杉沢村なんでしょうか?」とのスタッフの問 いに、霊能者が、霊にそれを尋ね、「違うそうです」……今、祓ったんじゃなかっ たのか? 青森県は、いい加減探し尽くしたので、もしかしたら青森じゃなく、別の地域の話 なのではないか、という仮説が出て、今度は全国規模で杉沢村を探してみようとい うことになった模様。 オチは、「杉沢村って異世界の入り口なのかも」みたいなことに…… まだ引っ張るんだろうなぁ……
以前、「inner world」で、霊について「存在してもしなくていいじゃない」と言 ったことがある。 今も、そう思っている。 が、あえて。 この集落は、実在しないと思っている。 これは戦時中に岡山で実際に起こった「津山30人殺し」が元になった都市伝説 で……などという蘊蓄は、聞き飽きている向きも多かろうと思われるので割愛。 どんな事件か気になる人は、「津山30人殺し」で検索かけてみて下さい。 なにを隠そう、(いや、隠す必要は全くないのだが)随分前の話になるが、小さな 測量会社でバイトしたことがある。 その仕事の内容というのは、航空写真と、ゼン●ンの住宅地図を突き合わせ、航空 写真に写る家屋が、何丁目の何番地であるかというのを書き込むものだった。 新版の住宅地図を作る作業だったのか、それとも他の目的だったのか、当時からよ く知らなかったが、とにかく、わたしは、山奥に建っている、錆びたトタン屋根の 玉葱小屋の如き建物まで印をつけた。 恐ろしいことに、そんな小さな小屋も地図に載っていた。 ゼン●ンの住宅地図の緻密さは、偉大である。 かつて、大量殺人があったような集落跡があれば、たとえ崩れかけた空き家であろ うと、地図に載らないはずがない、と思うのである。
今日の更新 リンクに「Studio AK」を追加。 此処の日記は、女性の褒め方の教科書にもなりそうな気がします。
|