としょかん日記
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2006年09月11日(月) 「秘密」

すいません。いきなり謝ります。前回の日記で忙しい、本読めないとか言ってしまいました。その舌の根も変わらぬうちに、とある本を一気読みしてしまいまた。その名は「秘密」東野圭吾の有名な作品。東野圭吾好きなわたしですが、実はこれを読まずにずっととっておいてありました。老後の楽しみにでもとっておくかと。ところが先日、他館の文庫バージョンが返却されたものだから、「む、これは運命に違いない」と浅はかな占星術のもと、思わず借りてしまいました。

でもこれは運命でした。読んでよかった。借りてよかった。一気読みしてよかった。泣きそうになってよかった。タイトルがよかった。よかった。

交通事故にあった妻と子ども。妻は子どもをかばいながら死ぬが子どもは奇跡的に助かる。しかし、目覚めた子どもには妻の意識が入っていた。娘として生きることを決めた妻。それを支える夫。やがて妻である子どもは魅力的な女性へと成長していく。

男性視点から見たら夫が情けないんだけど、自分もこうなるんじゃないだろうかと思ってしまう。やっぱり女性って強いな、というのも率直な感想。そしてそのラスト、それぞれの決断を誰かと話し合いたい・・・!

自分の中で何が運命的だったかというと、この本を、夫となり娘の父親となった現在の環境にある自分が読んだということ。5年前に読んでも感動はしただろうけど、ここまでではなかったんじゃないかな、と推察。だからこう言える「この本を読んでよかった」と。


信々 |MAIL

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