としょかん日記
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2006年07月28日(金) 母たち

ちょいと最近いろんなことにやる気が見られない。やる気のなさが何も生み出さないことに30になって実感した。一応きりのいいところで8月からがんばります。

先日小学6年生相手にブックトークを披露した。テーマは定番ですが原爆。とりあえず手当たり次第本を読む。やる気のなさの原因をつきつめればここにあったのかもしれない。原爆や戦争の本を読むのがつらい。こんなひどいことを人間がするのだろうか。そして結局弱いものから倒れていく。か弱い子どもの屍の上にたつ国家ってどんなもん?幼稚な意見だということはわかっているし、全面的に戦争や国を否定したいわけではないのですが、なんか一概には説明できないものを抱えました。言いたいことはいろいろありますがもうちょっと知識を詰め込んでからにします。

そん中でも一番好きだったのは「広島の母たち」という本。「広島の姉妹」という本の続編に当たるもので、「広島の姉妹」では被爆した姉妹が助け合いながらも姉が死んでしまう話で、生き残った妹が母親と会ってからが「広島の母たち」の話。何がいいかというと、体に不調が表れた妹が、死を覚悟するのだが、母親は「わたしは死んでもいいので娘を助けてください」と神様に祈る。娘はそれを聞いて死んではいけないのだと思いなおす。

そこには広く、深く、重い母親の愛情と強さがあるんだよ。どうやっても男は女に敵わないとも思った。嫌な思いをしながら戦争の本をたくさん読みましたが「広島の母たち」に救われたような気がした。

やる気がないときに長文書くとダメだね。というわけで今日はおしまい。校正もしないで登録しちゃえ。


信々 |MAIL

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