コンクリートの打設には温度管理という物が必要です。
コンクリートのセメントが硬化する時には水和熱が出ますので、そのままほっておいて温度が高くなり過ぎるとクラック(ひび割れ)や強度不足の原因になったりします。なので打設後は水をかけたりしながら養生をしてある程度硬化するまで温度が上がらないようにしたりします。
逆に氷点下に近い時は寒中コンクリートと言いまして、水分とセメントが水和反応する前に水分が凍ってしまい、これまた強度不足や剥離の原因になったりするので、シートやストーブなどで保温をしたりします。
重力式ダムなどのマスコンクリート(大規模大容量)ではクーリングプラントなどで骨材(セメントと混ぜる砕石や砂)を冷却したり、練り混ぜの水にクラッシュアイスなどを加えたりして温度を下げる試みをします。
しかし夏場などでそのような温度管理をしても下げきれない時は夜間の温度の上がらない時間に打設をするようにします。
ここの現場にはもちろんクーリングプラントなどというお金の掛かる設備などはありません。温度が上がってくると夜間打設で対応するしかないです。
来週から夜間打設が始まります。(最高気温35℃に近づきました) これが始まると夏の到来を感じさせてくれますね。
40℃越えるとこんな余裕な言葉は吐けません…。
|