正しい生活と読書記録

2009年08月21日(金) 読書ノーツ August 21st, 2009

葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
文藝春秋
2004年3月11版

これもミステリーなので、詳しい内容は書けませんが、
トリックやらしかけやら以外で読者を「あっ」と言わせます。

この本が初版となった翌年に賞を取ったり、読者投票で1位に選ばれたり
するのも理解できます。

私の理解するところ、最初はフリーター青年が、探偵の真似事をして
青春を謳歌するストーリだと思っていました。
しかし物語も終盤に入り、結末は何だろうと読み進むと
とんでもない結末が待ってました。

読者の自分は馬鹿だった。著者にだまされたのです。
自分の未熟さにあきれました。
でも、次に起こった感情は感動でした。
読者の期待を良いほうに裏切るってこういうことですよね。

この著者の作品をもっと読みたくなりました。


 < 過去  INDEX  未来 >


どんぶり [MAIL]

My追加