2005年02月22日(火)  17歳の誕生日までに、世界が嫌いだったら。  





 ※本日の日記、グロイ写真がお嫌いの方、直ちにご退散くださいまし。





































 ふいに思った。
 「そうか、あたしは死にたかったんだ」
 なんだか急に実感した。
 背中にゾクゾクとしたものが走って、
 気がついたら、前のピンクの携帯に手が伸びてた。
 ダイアルロック解除の暗証番号は、
 前彼の誕生日。
 開くのに10回くらい間違えた。


 思い出なんてそんなものか。
 君の誕生日、一度も祝ってあげれてないね。
 君と過ごしたのは、二ヶ月。
 と、プラス六ヶ月。



















 










 君の名前がいっぱいの、君専用フォルダ。
 付き合ったいたときと、
 それ以外のとき。
 付き合っていたときの最後のメールは、
 何とも素っ気のない内容で。
 はじめのメールは、
 今見ても恥ずかしいような、そんな言葉と絵文字で溢れてた。



 付き合っていないときの最後のメールは、
 誰から知らない、君のPCから女の名前でのメール。
 次の日に、携帯を変えに行ったっけ。




 さよなら、の気持ちと、
 君の思い出を閉じ込めておくため。

















 画像フォルダの、「マル秘」なんていうフォルダをあける。
 広がったのは、今のあたしにはない世界で、
 でも、あたしの中にはある世界で、
 あたしの中に今も眠り続ける、
 もう目を覚ますことはないけれど、
 確かに事実として、そこに存在して、
 あたしが歩いてきた道のりの過程。














 








 「如何すればいい00-58」


 なんていうタイトルとともに。
 あたしの腕を巻く赤いモノ。
 くるくると左腕を回って、
 肘を伝い、
 下へと滴り落ちる。
 



 真っ赤なタオル。
 真っ赤なティシュ。
 タオルを発掘した。
 黒かった。
 真っ黒だった。
 可愛いベイビーアリエルのタオル。
 中学を卒業したとき、仲良しの四人でTDSに行ったとき、
 自分で買ったお土産のタオル。


 あたしは、何を如何したかったんだろう。















 君との二人の写真もあった。
 初めて、一緒に過ごした夜。
 何とも幸せそうなあたしの横に君。
 あのときの幸福は今でも忘れられない。
 どきどきしたけど、
 でも、君はすぐにそれを取っ払って、
 ストレートにあたしの感情に触ってきた。


 手を取り、手をつなぎ、
 人のいないところでキス。





 君と過ごした一つ一つの出来事が、
 何とも幸福すぎて、
 今でも思い出すと幸せいっぱいだ。


 つらい思い出じゃなくなった。
 君との思い出は、幸福の印。
 そう思えるようになったよ。
 もう、君を思って泣くこともない。
 君を思い出すことはある。
 それは毎日かもしれない。







 また、いつか会えたらいいね。





 













 









 傷だらけの自分の腕。
 もっとひどい物もあった。
 赤い丸が、無数に膨らんで、一本の線の上ではじける。
 一番ひどいときの傷は、
 ちゃんと見ないと分からない程度にはなったけど、
 確かに残る、あたしの、あたしの左腕の傷跡。






 自分の皮膚が見えなくなるくらいに切り刻んだ。
 同じ傷跡を何度となく切った。
 真っ赤になっていくのが、悲しかった。
 でも、どこかで救われていた。
 救われていた気がしていただけ。 








 腕をさらけ出すことが怖かった。
 明るい自分でいたかった。
 夜中は違う顔。
 昼間は同じ顔。
 それがゆがんだときに、あたしは見る力を失った。


 



 目の前の景色がぐらつき、
 視界がだんだんと白くなってゆく。
 立ってることが不可能で、
 床に座り込んだ。




 目を開けると景色が傾いていた。
 それはどんどん、どんどん、急になっていった。
 小さい頃、見た景色と同じだった。
 泣きながら叫んだ。
 「みんなが消えちゃう」
 今でも覚えている。
 泣き叫ぶあたしの横で、両親が身体を撫でていてくれたこと。




 空を見上げれば回転して、
 常にふらふらしていて、
 歩くのが怖かった。
 すぐに倒れるから。


 






















 死にたかった。
 んじゃない。
 生きていたかった。
 だから、自分は腕を切っていた。











 「死にたい」
 と、つぶやきながら、
 「いきていたい」
 そう伝えていた。











 死ぬことは、腕を切ることだけじゃできない。
 飛び降りたし、
 ODもした。
 それでもあたしは生きている。


 死ななかったことを良いことだとは思っていない。
 なんていう、虚勢を張るのはやめよう。
 本当に、死ななくて良かった。
 今のあたしは、気が狂うほど幸せです。



















 死ぬという行為は、
 案外簡単に出来たりする。
 ただ、死んでしまうという事実は、
 意外と難しいものだったりする。












 あたしは、自分の身体を傷つけていたこと、
 自殺未遂とかしちゃったこと、
 決して後悔はしてない。


 悪いとは思う。
 でも、そういうネガティブなものじゃなく、
 感謝と言うポジティブなもののほうが、
 今のあたしをおおきく占める。





 子供の言うことを本気で捉えてくれた。
 必死で、あたしを守ろうとしてくれた。
 親がいたから、友達がいたから、先生がいたから、
 あたしは今、こうして幸せの中にいる。
 幸せを、幸せとちゃんと感じれる身体でいれる。



 言葉でも、身体でも表現しきれない思いが、
 ここにはある。
 ありがとうを百万回一人ずつに伝えるより、
 あたしが、毎日笑顔で、生き生きと、楽しく、
 有意義に自分の人生を楽しんでいるといこうとを示したほうが、
 その思いは伝わる気がする。





















 だぁが言った。
 自分の身体は、自分だけのものじゃない。


 痛いほど痛感する。
 あたしは、親のものであり、あたしを必要としてくれる友達のものだ。
 その承諾なしに、命を消すことなんて、許されざる行為なのだ。
























 死を選ぶことは何も見えなくなることで、
 生を選ぶことは、何かを作り出すことだ。

















 生きていたって、見ようとしなければ見えないけれど。
 創り出そうとしない限り、自分で確かめることは出来ないけれど。













































 






 人の役に立つ仕事に就きたい。
 だから選ぶんだな、福祉の道。
 well be
 良く、生きる。




 自分の経験を生かせるものに就きたい。
 道は膨大にある。
 創り出せるから。
 転んだって、迷ったって、選び間違えても良い。
 そこから又スタートしよう。





 大丈夫。
 あたしは、やれる。
 どんな壁にぶち当たっても、
 それをいったん避けても、
 何年かかっても、
 あたしはきっと、その壁を打ち破る。








 同じ月の光を見てるんだ。見れるんだ。
 そう思うと、少し勇気がでるじゃない。













  

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ほっとけない 世界のまずしさ 

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