2004年03月05日(金)  いま  





 いま、比較的気持ちが安定している。
 うん、やっぱり一人で生きるなんて無理だった。
 吐き出せば、少しでも楽になることが分かった。
 一人で生きてみたい。本気でそう思うけど、
 それは本当に無理な話だと分かる。
 年を重ねていくごとにそれは難しくなる。
 あたしは中学のときとは違う。
 一人で生きられたのは、そんなにたいしたことがなかっただけ。
 ここまできたら、一人じゃ支えきれないものも、
 増えたってことなのだ。うん。









 水曜日の日に、いつものように塾へ足を運ぶ。
 自分の中にある気持ちの意味が分からなくて、
 ものすごく気持ちが不安定な時期だった。
 あれほど、自分が何をしてるのか分からないのは、
 初めてなくらい、不可解な思想だった。



 ブースに入り、ふう。と、思っていると先生が来て
 『疲れてるじゃん、またなんかあったの?』
 と、声をかけてくれる。
 それに曖昧に答えて、授業。
 先週に引き続き、あんまり授業という授業らしくなく、
 1:1だったから、ほとんどしゃべりっぱなし。



 授業が終わった後、先生に遅ればせながらのバレンタインプレゼント。
 一人の先生にはすぐ渡せたけど、
 もう一人の先生(声をかけてきてくれた)は、
 色々忙しいみたいで、ちょっと待ってた。
 机に戻ってきたので、差し出す。
 『わざわざ待ってたの?』といわれて、
 うん。と、ちょっと笑いながら答えた。




 ありがとう。と先生が言って、
 優しくてつらそうな顔になる。
 『どうしたの?』といわれて、
 うーん。と、また曖昧に答える。
 本当は、あたしは、先生と話したくてたまらなかった。
 あたしは、先生に話を聞いてほしかった。
 でも、そんなこと素直にいえなくて、
 色々うじうじ先生の前でする。







 うんと、、、といって切り出すあたしの言葉に、
 先生は、『上にいって話そうか、そっちのほうが落ち着くだろ?』って。
 上の教室に行くことを、もう一人の先生に報告。
 もう一人の先生が、こっちにきて、
 『大丈夫か?ケーキおいしかったよ。』と、
 さっき手渡したケーキの話で暫く盛り上がる。




 上へ足を運び、
 誰にも、本当に誰にも言わなかったことを打ち明けた。


 たくさん話した、ような気がする。





 先生が、いろいろなことを言ってくれた。
 話すだけで楽なる。
 先生に話すと、それが余計に大きいような気がする。
 たぶんそれは、あたしと同じような考えや、性格で、
 どうしてほしいかとかを分かってるからだと思う。
 あたしのことを、本当によく見抜いてる。
 


 『さとみはぜんぜん悪くない。
  自分が悪いみたいに言ってたけど、違う。
  誰が一番辛いかって言ったら、お前だよ。
  さとみまだ高一で、16歳だろ?
  そんなことを一人で抱え込めるわけないだろう?
  お前が今、一番辛いんだよ。
  泣けばいいし、無理して学校に行くこともない。
  何時でもここにこれば、泣ける場所与えてやるし、
  お前のための時間ならいくらでもあるから、
  話も聞いてやる。聞くだけしか出来ないだろうけど。
  泣きたいときに泣きな、それが一番だから。』




 そんなことを繰り返し言ってくれた。
 あたしは悪くない・・・。信じれないけれど、
 でも、先生がそうやって言ってくれたのがすごくうれしかった。



 『もし、そいつが目の前にいたら、ぶっ飛ばしてるよ。』


 とも言ってくれた。
 けんか強いよ?と、笑いながら答えたら、
 『俺が、柔道やってたのしらんの?』とか言った。








 いっぱいいっぱい一緒にいてくれて、
 かえったら11時回ってた。










 すごく楽になれた。
 うん、本当に安心した。
 先生の話も聞いた。
 うん、うん。ありがとう。先生。
 

 先生と目標を決めた。(決められた)
 これから、我侭になること。
 まったく変な目標だ。
 でも先生いわく、お前にはコレくらいがちょうどいいの。
 と、言われた。



















 明日は名フィルのコンサート。
 楽しみです。栄〜栄〜♪















 





  

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ほっとけない 世界のまずしさ 

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