2003年09月16日(火)  幸せになっちゃいけない  





 ふとした瞬間に、あたしって幸せになっちゃいけないような気がした。
 むしろ、何か辛さを背負っていたほうが、
 あたしにとっての幸せなんじゃないかと思った。
 ほんと正直に。







 「死」とか言う言葉に過剰反応。
 昔の傷を見つけられ、明るく過去をおちゃらけて話す、あたし。
 ああ、馬鹿じゃん。とか思った。
 何で手首じゃないの?って言われて、
 死ぬつもりでリスカやってたわけじゃないから。と、即答。
 傷の付け過ぎで、もう余り切れない事なんて言えなかった。
 あたしに手首を切るような仕草を見せる。
 一気に気分は、急降下。
 言うんじゃなかったと、後悔。
 俺、過去なんて別に気にしないし。と、言う言葉に騙されたか、あたし。


 頭の中でぐるぐると回る。
 色んな思いが駆け巡る。


 リスカしちゃおうかなんて思ったけど、
 しても何も始まらないし、終えれないと言う事は解り切ってる。
 解り切っている事をするような、
 そんな昔のあたしのように、今のあたしは馬鹿じゃない。
 と、言い聞かせるようにして、衝動をおさめた。



















 幸せなんて手に入らなくても、
 それはそれなりに生きて行けるような気がした。
 ただ、それで自分が納得するかどうかだけの話。
 幸せになってはいけないような、
 そんな気がするあたしは、
 もう、生きる権利さえも残っていないのかもしれない。
 幸せになりたいと思う心はここに在れど、
 なってはいけないという思いも、ここに在る。


 あたしが満たされてしまったら、
 あたしが作り上げてきたあたしは、一気に崩れると思う。
 辛い中のあたしだったのだ。
 苦しさの中のあたしだったのだ。
 幸福に満たされた中のあたしなんぞ、
 誰からも信用されるまい。
 辛さゆえの明るさ、苦しさゆえの明るさ。
 幸福に満たされたあたしには、
 嫌なところしか残らないと思う。
 だから、あたしにとって、一番良いのは、
 幸せにはならない事だと思う。




 本気でそう思うあたしを、あなたはどう思いますか。
 馬鹿?阿呆?もう如何しようも出来ない?
 今のあなたの目に、
 一体あたしは如何映っているのだろう。








 





  

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ほっとけない 世界のまずしさ 

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