目口覚書
■目口覚書■
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2003年02月24日(月) 地球交響曲(ガイアシンフォニー)

もう10年くらいも前に第1番がクランクアップされたかと思うのだが。
はじめてフィルムを観に行った。第4番。

表参道で降りて 地下から出てすぐのスパイラルビルでスパイラル。

地球はそれそのものがひとつの生命体である。
そのガイア理論をはじめて唱えたJ・ラブロック博士はじめ
4人の地球人が語る。

山 森 川 海 空 火山 マグマ 珊瑚 葉っぱ 風 花 蝶
岩 水 泡 波 太陽 月 星 女 男 子供 藁 火 音

地球って本当に美しい

このフィルムに、「ジェリー・ロペス」という男が出ていた。
彼はもう50歳もとっくにすぎた目じりに優しそうな皺のある褐色の肌の男。

おぉ。

ケツの青い子供の頃、サーフィンもしらないくせにサーファーが
かっこよく思えて、せっせとサーフショップに通ったり、
やれ御前崎や生見やと サーフポイントの話に目を輝かせて聞いていた。
海が 好きだった。

その頃、ロペスはすでにチャンピオンで、彼のおかっぱ頭とひげを
男達はこぞって真似していたような気がする。
ジャクソン・ブラウンとイーグルスを交互に夜と昼を過した。

そのロペスが、
今 とても自然な笑顔で、フィルムの中にいた。

「波とダンスを踊る」と彼は言った。
海にプラグインした彼は、昔のようなビッグウエンスディな波でなく
たのしそうに小さな(といっても日本では大きい)波の上を踊る。


このフィルムの4番目に出てきた「ナカ ボクネン」という男。
版画や絵を作る人だが、これまた熱い。
自然の人だ。 それ以外の形容がわからん。

彼の故郷である沖縄のある島、まーーーすっばらしい。
お祭りでは、「その年慶びがあった家」や「なぐさめを必要とする家」を
村人総出で蛇皮線と歌と音で取り囲む。
たったそれだけなのに 泣けた。


すべての映像が済むと、監督の龍村 仁と、
そのナカ ボクネン本人がでてきた。
トークの中でボクネンが
「皆さんに 言いたい。
今 家には 風がない。窓を閉めて 暖房や冷房を入れて
風を通さない。

ふうしん(風水のこと)では 風と陽と水を通すことが必要で
沖縄の人は それをごく自然にしとります。

空気をよどませたら菌が繁殖します。体によくないです。
風を入れてください。部屋に風を。」


そういやそーだなー。
窓は休みの日しか開けないし。

今日 朝起きて すぐ窓を開けた。
仕事から帰ってきたら 窓を開けた。
雪もふった冷たい空気を 肺一杯にいれた。





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