ここに掲載されているテキストはフィクションです
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新規拠点を探しに朝から通訳とお出かけ。今の社内向けには面白くない話なので、有る訳のない出張つうことで「北京」とだけホワイトボードに書いて終日外出にしといた。まあこそこそやってるつもりでもそれだけでバレるってもんだが、それ自体がある意味目的だったりもする。
前の日飲み過ぎ&早朝でフラフラしながら、市内バス停からバス乗る。くだらない映画か何かをでかい音量で流しっぱなしだったり、いつも以上にでかい声で話すここらの人のいろいろやら、密閉型のヘッドフォンてのは中々こういう時重宝するもんだなあと思いつつこっちも負けずに爆音でアニソン聞きながら寝てる。ノイズキャンセルな何かってのも試してみるかなあ。歩きながらとか使わないし。ああでも別電源になるのはいやだなあ。やっぱりやめよう。
久々にまともに舗装もされてない道を走り続け、2時間足らずで市内某区到着。距離は大したことないはずだからやっぱ道とバスが悪いんだなきっと。そんなに台数少ないわけでもないバス付近は、タクシーの運転手共の客引きでまともに降車できない状態。久々にこういう光景に出くわす。呼び込みのつもりが数が多いもんで、言葉判らなきゃ物乞いの群れに罵声を浴びせられてるような感覚に、ってあながち間違いでもないか。ついてくるのをふりほどき、訪問先に電話してる最中にもすぐ後ろで会話から行き先を聞いていてとにかくずっとやかましい。んで白タク多い。とにかく何もかも腹立たしいので、わざわざバス停から離れたところで車拾う。一件目終了で昼頃。
同行の通訳は土地勘があるとのことで、割と人気の店で昼飯、のつもりだったけど人多すぎであきらめる。客も店員も田舎っぽく商売というか契約以上のサービスというか愛想は全くなし。仕方なく近くのすげー空いてる店に入り、どうせ美味くないんだろうなあと思いつつ何品か頼んでみたら、意外とそうでもなく市内テキトーな店よりずっと美味い。んで量多い。タクシーやら何やら印象良くないが、メシは美味いらしい。これもさすが田舎だ。
午後から別の場所へ。気付いたけどここらのタクシーは何故かメーターついてないのばっかで、行き先言って運賃応談が基本らしい。んで先に決めても後でゴネることも少なくないらしい。更にここらの方言を話さないと判るとボラれるらしい。もうメチャクチャ。二件目もさくっと終了。
バス停まで戻るのも中途半端に遠く、またバス停まで戻らなくてもバスは停められるとかなんとからしいのでそうするかとかなんとか言っているところへ、市区内へ向かう見慣れたタクシーが通りかかる。客を運んだ帰りで、帰りは帰るだけだからバスと似た値段で乗り合い利用する「間合い運用」なんてのは良くある話で、機転を利かせ通訳が停めたこの車もなるほど先客が居るのにメーター倒さず走っている。バスなら15元、タクシーの正規運賃なら200元かもしれない所を一人20元でバス停まで行ってやると言う。バス停には用事ないからそこから目的地までの大体の金額もその場で決めて、乗り合いタクシーで帰って来た。夕方の市内は混んでて2時間くらいかかったけど。
1日中歩いたりいろいろで砂だらけになって帰って来た。田舎だからいろいろ安かったり人集めるのも楽そう、ってだけ聞けば数字しか見てない日本の皆様には好条件なのかも知れないけど、田舎だからこそのいい加減なところ(実際契約条件以前に金額項目の説明がかなり曖昧)に目をつぶれるならいいのかもなあと思いつつ報告だけしとく。この国は特に物凄くありがちな話だけど、お金出す人は1人でも受け取る人が多すぎで、正直今さらコスト面だけ見てこの国に投資するのはどうかと改めて思った。何より歓迎されてないんだしさ。