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2005年11月03日(木) |
お父ちゃん、だってさ |
前の日の夜まで休日とか知らなかったよ。判ってても用事なんかないんだけど。朝から雨だし。まあ飲んでる。
おねーちゃんは今日も具合よくなさそうだ。気に病む事なんて探せばきりがないのに。昼から子供とかと山奥の温泉に出かけるってんで、冗談半分で連れてけって言ったらあっさりそういう事になっちゃう。迎えに来てもらう。男の子と女の子と、うわお母ちゃんもですか。なんて普通に考えれば最悪な感じっぽいが酔ってるし別にいちゃいちゃするつもりで出てきたわけでもないし、なんか物珍しさからだろう僕の話はよくしてるっぽいし。すぐ子供はなつくんでいい遊び相手要員でもいいさ。そのつもりだし。
すぐ僕のことを「お父ちゃん」と呼んでは再三指摘されるのをこっちも苦笑いで対応するものの、やっぱりこの子らにしてみりゃ何かと不都合とか足りないところとかあるんだろうなあ。運が良かったのか悪かったのか、僕には子供もいないし多分もうできないんだろうけど、結婚まで済ませたら後は全部子供のためだけでもいいんだと思う。相手もそう思ってくれるとは限らんけどな。ああ今のおねーちゃんの事じゃないぞもちろん。
途中店とか家とかお墓とかよって、前来た事ある山奥の温泉。おねーちゃんとおばちゃんとを気遣って、て訳でも全然なくお子様たちは「お父ちゃん」と一緒に風呂入りたいらしいんでそういう流れで。昼間なのに混んでる風呂場でいいからおまいらちっとは洗ってから、、、タオルつけちゃダメ飛び込んじゃダメ泳いじゃダメ走っちゃ、、、他人様の子供なんで怒ってはみても引っ叩いたりするわけにもいかんだろうが>周りの方々。申し訳ありませんでした。アイス?わかった、わかったから拭いてから出てくれ。
帰りはもう完璧になついて膝の上からどかない。いやあ子供はいいな。子供は大事だよな。いろいろ大丈夫かよ。全く。本当に。
まっすぐ帰って夕方だけど夜まで寝ちまう。
夜中位おねーちゃんから電話。子供できたって。いや俺んじゃないぞ。ないらしい。多分。身体も心もあちこち悪くしながらじゃないと付き合えないような感じの話ばっかしか聞いた事のない彼氏の子供なんだとさ。案の定おもしくないことばっか聞かされてへこんでるんだろうきっと。まあそんな感じでも彼女にとって僕はいい人らしいから、どんなむちゃくちゃな相談でも話くらいは黙って聞くし、なんか気の利いたことを軽口ついでにそれっぽく言ってみたりするくらいの余裕ならある。
理想と現実というか、現実だけでも矛盾が許せない性格なんだろう。きっとこの人も僕と同じで死んでも幸せになれない種類の人なんだろうなあ。昼間の子供のうれしそうな顔が辛い。
まあ僕が気に病むことじゃない。はず。
今の携帯は、気がつけばもう1年以上も使ってるですね。前なら考えられないことだけど、どうしても欲しいと思うような新しいものがない事や、何よりすっかり慣れてしまった事とか、無理に機種変更したとしてもいつまでも使えるわけでもないのが何より。ここ半年で一番欲しかったのはこれなんだけども。