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| 2001年11月09日(金) | わらしべ長者。みたいな。 |
朝から珍しくイライラしていた。
雨が降っていたので傘を持って出たら、それがこないだ雨の時に浅草のめしや丼でどっかの馬鹿野郎が替わりに置いて行った傘だったことを思い出した。いや、その日は僕もコンビニの傘だったんだけど、少し大きいビニールの傘だったんで、なんか小さめの普通のビニール傘が無性にむかついていた。なんか汚いし、雨は漏れてるし、手にはなんか変な粉がつきやがるし。雨は降っていたが、ちょうどゴミ捨て場の横を通ったのでそのままぶん投げてやった。ちょっと濡れて駅に着いた。
もう少し前の話をすると、昨日の夕方から部屋のガスが止められていた。引き落としだと思い込んでいたガス代が未払いになっていたらしく、多分催促の郵便も来てはいたんだろうけど、とにかくそれらも領収書かなんかだと思っていたんだから仕方がない。仕方なくないな。とにかく昨日の夜は湯が沸かせなかったんで風呂もメシも外で済まさなければならなかった。
まあでもそのまま出かけるわけにもいかんので、朝はシャワーくらい浴びるしょ。当然11月やのに朝っぱらから水シャワーですわ。水シャワー。荒行か、っちゅうねん。あいつら開栓の時は呼んでもなかなかけえへんくせに閉じるときは知らん間にこそっと閉めやがる。いや、それはどうでもいいんだけどさ。
電話で確認するが未払いの分全てを支払わなければガスは開けてくれないらしい。古いやつは振込用紙ないんですけどー、と言ったら、んじゃ金持って来いや、と言われる。仕方ないのでWebで店を調べ、結局昼休みにバス乗ってガス代を払いに行く。新しい傘は買ったが少し歩いたので結構濡れた。
きっとこの優れない気分は、浅草のめしや丼で俺サマの傘持ってった糞野郎のおかげだと思う。今度からは細心の注意を払い、いつかはどこかの店先で金の傘を手に入れようと心に誓った雨の日だった。