■ 剪定の方法について
庭木を育てていて剪定で悩まれる方は多いと思いますが、簡単で樹にも優しい剪定法を書いておきます。 自然の条件下では動物(リス、サル、クマ、トリなど)が日常的に樹の登り下りをしており、その度に枯れ枝・弱い枝・幹から直接出た芽などを折って地面に落としていきます。樹木の部位によってその頻度を比べてみると、下の根に近い部分ほど高く、また大型動物が登る確率も上がります。ですので樹の下部に枝が多い状態というのは、自然風でないといえ、人が手を加えないと動物のいない淋しい風景を暗示することになります。自然風の剪定法は、下部は強剪定、中位は弱剪定、頂上部は切らない(樹の頂上に動物は登れないので)ということになります。勿論、主幹は絶対に切りません。これは自然から学び、編出した剪定法です。
剪定前
赤い部位が樹にとって大事な部分
剪定のイメージ
剪定後
下枝は「過去」、上枝は「未来」とすれば、過去を清算しスッキリさせ、庭を未来へ繋げていく剪定方法といえます。未来を切り捨ててはいけません。
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