覚書(池田晶子 残酷人生論あるいは新世紀オラクル より) 何かをそうだと思い込んでいる人は、大体において頑なだが、だからといって、そういう人は必ず性悪かというと、そういうことでもまた必ずしもなくて、人間とは、最終的には、人格なのである。人品骨柄に尽きるのである。 何らかの主義や信仰によって、その人が良い人になるのなら、それに越したことはないではないか。 そういう人のことを嗤っている人のほうが性悪である場合のほうが、ずっと多い。私などにはこのほうが、よほど憎らしい。