潔 ノ 森

2004年08月06日(金) ハネト

青森駅周辺散策。
公園でハネトの練習を試みる。が、虚しいことに気づく。

ハネト衣装を着付けてもらい、ドキドキしながら鏡の前に立つ。
我ながら良く似合っていた。

善知鳥神社にて、無事踊り通せるよう願をかける。
一休みし、花笠を着けてから神社を出る。
ショーウィンドウに映る自分の姿に、「憑依」という文字を思い浮べる。

青年会議所の山車へ。開始の花火の音が鳴る。

お囃子に合わせて歩きはじめると、身体は自然に跳ねた。
体の内部が異常に熱くなるのを感じる(「血が沸き立つ」という言葉を初めて実感)。
発したことのない野太い声が腹から出てくる。

何人かのカメラマンが路上に乱入し、ぼくを撮っていった。
東京から来たという観光客から「記念に一緒に跳ねてください!」と話しかけられる。ぼくを土地っ子と勘違いしたらしい。「千葉から来たんですが…」と言ったらビックリされた。
調子に乗って踊っていると脹脛とアキレス腱が痛くなり、もはやこれまでか…と弱気になる。が、この後に面白い経験をすることになる。

そのまま無理を続けて跳ねていると突然、フッと足からチカラが抜けるのを感じた。股関節から下が全く脱力しているにも関らず、身体は宙に浮く。
ただ臍の下あたりを捻るだけで足は地面を蹴った。
身を翻す琉金のように、暫しの間この浮遊感に酔い痴れる…。

自分の影を見下ろすと、鬼が跳ねていた。


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