Kitty Thunder Ground
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2009年03月01日(日) 3万円をどう評価すればいいのか

プライスは3万円である。

その日僕は気が乗らない合コンだった。

なぜ気が乗らなかったかといえば、

ひとつに、男のメンツがチャラチャラしているのが、紳士を標榜する僕には気に食わない。

もうひとつに、別に少し意中の子がいることが、合コンへの参加意欲を減退させていた(この辺の一途な心情も紳士である)。

気が乗らない合コンは案の定楽しくない。
一次会でもう帰ろう…そう思っていたし実際トイレで俺はそう言った。

しかし、他の全員が二次会行こうと言い出した。
幹事の男は、バカだから二次会は全部男がオゴると言って女の子をけしかけた。
無料での飲みをエサに、女性全員の気運を二次会へ持っていったわけだ。


俺は空気を読んだ。


そして二次会だ。


二次会はしかし。これが結果的には楽しいことになったのである。


バカ男が強引にある女にイチャイチャして、
女は引いてたけどそのせいで
場の空気が少しセクシャルを許容する空気になったのである。


俺は空気を読んだ。


右の女の子の肩に手を回して、二人の空間をコンストラクションしてディストリビューション。

その子がトイレに立ったら、

左の女の子の腰に手を回して、むしろワンピースをたくしあげて、太ももおよびでん部および腰をモミモミネイション。


セクシャル・バイオレット・ナンバー1!


頭の中で桑名正博がそう叫び続けた。


どちらかとヤレる。そう確信したその時である。
トイレに行った女の子が帰ってこないのを危惧した別の子が、
トイレでその子が潰れていたのを発見したのは…。

ひとりつぶれちゃったら、その子を介抱するするしかない。バカな男陣はともかく、友達たる女の子たちと、紳士たる俺は介抱にあたるのである。


セクシャルな空気は潰えた。


ほどなく閉店時間。会計3万円。バカな男たちは金が足りなかった。


俺が2万出した。


女子をタクシーに乗せ、俺もまたタクシーで帰途についた。

哀愁トゥナイト。またも桑名正博の名曲がこだました。



しかし合計3万くらい出費したがな。


衆人環境の中で汗ばんだ太ももと尻をモミしだいた対価として、
高いのか安いのか、私には評価できない。


いや、高いか…。


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