日記でもなく、手紙でもなく
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日経朝刊に連載されている『私の履歴書』は現在、岡山の企業<林原(はやしばら)>(でんぷんから低カロリー甘味料を生み出した企業として有名)の社長である林原健氏の連載が続いている。 今日のそのコラムには、メセナ(社会貢献)について語られていて、やはり1991年に第一回メセナ大賞受賞企業だけのことはある、と思わせた。
(メセナというと、その企業の本業とはあまり関係のない慈善事業のように捉えられるかもしれないが、)林原のような研究開発型企業では、�‖莪譴房勸�の創造性・独自性が重要であること、�⊆勸�一人一人が関心ある異分野の知識・経験を持つことで、その組合せから新しい発想が生まれること、��メセナは社員が未知の分野に興味を持ってもらうために有効であり、会社を離れても社員の人格を豊にする、また、�ぅ瓮札覆�あるから地方の一企業でも大企業と同じくらいの知名度が得られており、良い印象を持たれ、そのことは営業を支える力になる――という点について触れられている。 ある意味で、メセナは林原にとって生命線であり、不況でもメセナのための経費は決して削減しない、というのである。
恐らく、広告をして知名度を上げるより、(内なる)社員を活性化し、それとともに、(外に向けては)良い意味でその企業のことを理解してもらう仕組みとして、メセナが重要な役割を担っていると言いたいのだろう。
ただ、「地方の企業にこそメセナが必要」と林原氏が言い放っている意味は、かなり深い。 企業はより高付加価値を生み出していかないと、生き残れない時代に入っており、そのためには旧来以上に独創性を高めていく必要がある、という意味でもある。オンリー1を目指すこと。 それは林原氏が研究開発型企業として言っているような方向を、日本の多くの企業が目指さなければ達成できない、ということであり、社員をその方向に活性化していくためには、異なる分野の人々との交流機会とその交流時間を増やす必要がある、ということに繋がってくる。 特に、大都会にある企業ではなく、地方にある企業であればあるほど、異質の分野の人々との交流機会や交流時間が限られるとするならば、企業の環境としてそれを増やしていく仕組みが重要なのだ、と言っているのだと思う。
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