日記でもなく、手紙でもなく
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七味唐辛子というのは、どこのものでも同じだ、と思っていると大間違いをする。七味で結構香りや味が変わる。美味しい七味唐辛子を使うと、うどんやそばが一層美味しく食べられる。
S&Bでもマコーミックでも、たかだか唐辛子なんだから、時々ワゴンで安売りしているものを買っておけば良い、などと思っていた頃もあった。 しかし、最近はその手の七味唐辛子を自分で買ったことはない。確かに唐辛子の辛さはどれも出る。辛いものを食べたいのなら、それを振りかけて食べれば良いと思う。
しかし、その辺にどうも誤解があるのではないかとも思っている。七味唐辛子というのは、食べ物を辛くするために入れると思っているのなら、七味ではなくて、唐辛子だけの一味だけで十分かもしれないし、もっと言えば鷹のつめを買ってきて、それを切り刻んで入れたほうが効く。
以前、伏見稲荷の正月の露店で、七味唐辛子を売っていた。七味など同じようなものと思っていた頃。 なぜわざわざ、こんなところで買おうとするのか、どんな人が買っていくのか、店の横で観察したことがある。
<甘口>のほうを下さい、と言って買っていく人がいて、驚いてしまった。七味唐辛子で甘口というのは、一体何のことか。 急に自分でも関心が湧いてきて、その甘口七味唐辛子を買って帰った。 買って帰って、うどんにそれを入れた時に、もうスーパーの棚に並んでいる七味唐辛子は使えないことがよくわかった。まず、香りのたち方が違う。 確かにこの甘口、かなり入れてもさほど辛くならない。しかし、つゆの味わいが少し深くなるような感じもした。
京都には、七味唐辛子の有名な店がいくつかある。清水寺に行く道の途中にある<七味屋>、あるいは祇園の店<やげんぼり>の七味も有名。 たまたま今回、わらび粉を錦で探している時、つくりたて七味の店<ぢんとら>という店があったので、ここで中辛の七味唐辛子とゆず七味というのを買って帰ることにした。
ところで、九州には<ゆず胡椒>という、練った胡椒があって、これはラーメンに入れて食べると美味しさが増す。
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