日記でもなく、手紙でもなく
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2001年12月14日(金) ディットリヒの楽譜

 俳優・根上淳氏が、彼のおじいさんにあたる人のことを、今日の日経の文化面にエッセイとして記していたのが、とても面白く読めた。

 そのおじいさんであるルドルフ・ディットリヒは、ウィーンの音楽学校で、ヘルメスベルガーという人(はよく知らないが)と、なんと(!)ブルックナーに師事した人。
 当時、日本政府の要請により設立間もない東京音楽学校(現・東京芸大)で、週26時間の授業を行っていた、いわゆるお雇い外国人教師であったということも書かれていた。

 特に面白かったのは、今年、そのおじいさんであるディットリッヒの日本のわらべ歌などを編曲した楽譜が見つかり、他のお雇い外国人の曲とともにCD化されたということだ。
 ブルックナーの弟子らしく重厚な和音とともに日本のわらべ歌などを聞いてみるのは面白そうだ。

 ディットリヒの楽譜は、当時様々な言語に翻訳されて、プッチーニが蝶々夫人を作曲した時にもそれを引用したともされている。
 
 まさに、遠くかすかに聞こえてくるようなピアノの旋律。



riviera70fm |MAIL