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■ モントリオール国際映画祭『阿修羅のごとく』
映画館の前にある教会。下のビルにはその名も『びーまっく』っていうMacを売る店とかも入ってる。
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モントリオール国際映画祭、今日は2本。
一本は『阿修羅のごとく』監督は森田芳光。ストーリーはというと、70才を迎える父に、愛人がいるという突然のニュースに慌てふためく4人姉妹、うんぬんっていう話だけど、時代設定は昭和54年。セットもファッションもなんだか懐かしい。つまり、昭和は遠くになりにけりっていう感じ。
映画の前に、モントリオール入りしてる監督の簡単なごあいさつがあり、「他の国の習慣などを知るのに映画ほど優れたメディアはない。日本人の話し方、歩き方、そういうディテールにも気を配って撮りました。楽しんで下さい。」みたいなことをおっしゃってたが、日本人のわたしにとっても、きれいな女のヒト3人がソバをズルズル食うシーンとか、いつも首をかしげて微笑んでる秘書(次女の旦那の浮気相手)とか、そんな彼女についお愛想笑いしてしまう次女とか、コイビトと一緒に寝ないでお父さんの横で寝る三女とか、そういうシーンにはちょっと軽いカルチャーショックを感じた。
だけど、だまっていてもお茶がでてくる、ネクタイは結んでくれる、浮気も容認してくれる、そんな日本人をお嫁さんにほしいなぁーって思うフトドキ者もいそう。
それにしても、大竹しのぶっていい女優だなー。おとうさん役の仲代達也もよかったなぁー。『影武者』とか『乱』にでてたあのヒトだとはなかなか気が付かないかも?
そうそう隣に座ってたヒトタチ。左隣は日本人の女性。「それはないでしょー」とか「ほんとにもぉー」とか独り言を言っている。右隣のケベコワーズ。「はぁー」とか「うーん」とか怪しげな相づちをうちながら観てた。その彼女、すき焼きのアップに「もんじゅー」とか言いながら大きなためいきをついていたけど、お腹が減っていたのかもしれない。
こっちはこっちで、なんかどおってことないシーンで泣いてたり。涙腺壊れてるのかも?
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もう一本は『Perfect Stranger』ニュージーランドの映画。バーでステキなヒトをひっかけたと思ってたのに、気が付いたら無人島。実は誘拐されていたことに気が付き、脱出を試みる。が、途中、彼をナイフで刺してしまい、必死の看病もむなしく彼は死んでしまう。死んでしまってから、彼は彼女にとってとっても大切なヒトであったと気がついて、、、、っていういわゆる屈折したラブストーリー。
傷ついた彼をおんぶしちゃったり、ウィールバローで運んだり、傷口を縫ってあげたりってシーンでは、もうホント『さすがNZのオンナ!』って感動。
ところで、もうジュラシックパークのアラングラント博士の役しかやらないのかと思ってたサム・ニールだけど、ニュージーランドの映画界に貢献してたのね。サウンドトラックは同じくNZ人のニールフィン@元クラウディッドハウス。最近今さらながら、ベストアルバムとかを聞いているけど、よい曲は結構よい。
彼が死んでしまうまでは、すっごくよかった。あそこで終わっていれば、私的には星4つ半くらいのオススメ度だったのに。
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『Perfect Strangers』の前に上映された同じくニュージーランドのショートフィルム見てたら、いつか南島の田舎のほうに住みたいなぁーっていう気持ちが萎えてしまった。暗すぎ。
2003年09月04日(木)
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