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たしかに彼女はしっかりして私たちのように不注意からなにかしでかすというようなこともない。かといって、なにかあるたびに大変なことでも起こったかのように騒ぎ立てるのはどうかと思うよ。
この間も、旅行から帰ってくるなり「あついあつい」ってキッチンのドアを開け、「こんなに暑いんだったら暖房消しておいてくれたらよかったのに」って、そんなところでオンオフできるなんて知らなかったもん。第一、暖房は寒いカナダの冬欠かせないのだから、留守にする前に教えていってくれてもよさそうなモノなのに。
暖房に関しては、いつもナニかあるごとに「仕事から帰ったらジム行って後は寝るだけだから」っていうのが彼女の口癖だけど、それは彼女のライフスタイルであって、「寒いんだったら寝たら?」って言われているようで切なくなる。実際、今のルームメイトは寒いから家に入る時はベッドに入っていることが多いのだけど、ここんちのヒトに言わせると「あの部屋が寒いって言ったヒトはいない」とのこと。今までのヒトは文句を言わなかったのではなくて、言えなかったということには気がついていないのだから、どうしょうもない。
ここの家賃がいくらなのかは知らないけど、私たちだっていくらかの、多分それなりの金額を支払いっているのに、肩身を狭くしていなければいけないっていうのが腑におちない。彼女にとって、私たちはあくまでも『下宿人』で、それゆえに代々ここに住んでたヒトたちから『主』と呼ばれていたりするのだけど、「あーしてください。」「こーしてください」って小姑のように口うるさいのだ。
以前「次に入るヒトは、自炊をしなくてあんまり家にいないヒトがいい」って言われたことがあったけど、それが彼女の本心なのだろう。なんだかなーって感じ。
最近はゲームにこっているのだけど、ゲームをしてる本人は気にならないのだろうが、音がうるさい。でも、がまんできないこともないから、私たちはナニも言わない。この間はなぜか夜の8時前に彼女の部屋の目覚まし時計が鳴りだして30分ほど鳴り続けていたけど、彼女の留守中にベッドルームに入るのもアレだし、と、私たちは映画を見ていたのだけど、気にとめないようにしていた。もちろん彼女にもそのことは伝えていない。伝える必要がないからだ。
誰だって、自分の意志とは異なることをしてしまうことはあるものだ。いちいちソレを指摘する必要はないと思うよ。
自分では気が付いていないのかも知れないけど、いつも大きなためいきをついてる。心に余裕がないのかも。もっと気楽にいきませんか?
2002年11月09日(土)
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