緊張しすぎなのか、緊張する力も失せてきたのか、どうも眠れません。私の血肉からできた温かく小さく不思議な生き物はそんな私を、私よりも良く知っているようです。肩や背中をさすりながら、歌を歌ってくれました。言葉もメロディも初めて聞く、この小さな生き物が生み出した歌です。明確な文章なんかじゃなく、音痴で、とことん優しい歌。あったかいフトンでおかあさんと手をつないでねむるんだあしたを たのしみに待つんだよそんなような事を、言ってました。