こ こ ろ も ち 。

2005年12月09日(金) 1mm

15mmのグラスアイを当てた瞬間に、
"それ" は降りてきて
私を自在に操ったんだった

私の周りに心地良い波がめりめりとせり上がり、包まれる。

意思もなく、動く指

聞こえない雑音

感じない寒さ


目に映る素材が私を導く

至福の時。


    ☆

テディベアは
自分から生まれたい時、たまにこうやって"降りて"きます。
私が作るのではないのです。
ベアが自ら生まれてくるのです。
私は媒体でしかありません。

どんぴしゃサイズのジャーマングラスアイが届きました。
14mmを仮付けして、長い間そのままでした。
14mmの目も、かわいいんです。
でも・・声が聞こえてこないような・・
15mmも当ててみよう。あっ、切らしてる・・

発注してもそんな時に限って、なかなか届かない資材。

早くお顔を作ってあげたい。
14mmで、いいじゃないか。充分バランスの良い顔立ちではないか。
ご依頼主さまは、夏からずっと待っているし。


でも、やっぱり 


資材の到着を待ちました。




よかった。

15mmの目を当てたとたん
Hちゃんベアは、ドバァっっと命の波を立てました。

波に包まれた私は、もう意思はないです。
"波" に任せておけば
どんどんどんどん、ベアは出来てゆきます。


今、Hちゃんのベアは

うふふふふっ

と笑ってます。







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なす子

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