こ こ ろ も ち 。

2005年10月10日(月) まほうありがとう。

壁に、"まほう ありがとう" と書かれたパネルがあります。
何年か前に 
とあるNPO法人のチャリティイベントにテディベアをお贈りした時、
頂いたパネルです。

その団体は
"病魔と闘う子供達の夢を叶える事によって 子供達を応援する"
という活動をしています。
そして夢がかなった時の幸せを力にして、
病気に打ち勝つための手助けをしています。


伸び伸びとした宇宙のような絵と並んで書かれたその文字は
おそらく、5〜6才の子が書いてくれたんだと思います。

息子は初めてそのパネルに気付いたようです。
「まほう ありがとう…?  って何?」
と尋ねてきました。



あれは お母さんが頂いたの。と答えたら
 「おかあさん まほう使えるの?」。



(bearは確か、チャリティオークションに使って頂いたんです。
なので受け取った方とはお会いしていないのですが
後日あたたかいメールを頂き、とても嬉しくなりました。
そして子供に分かりやすいように、こんな説明をしました。)





くまさんをプレゼントしたんだよ。
たいへんなびょうきで、病院にいつもおとまりの子がたくさんいるの。
ながい注射 とか、毎日おくすりとかね。

よるになったら 
おとうさんやおかあさんは家に帰らなくちゃならないし
その子は、びょういんにのこらなくちゃいけない。
さびしいでしょう?
だから くまちゃん どうぞ、って。

そしたら
まほうみたいに、嬉しくなったんだって
だから「まほうありがとう」って書いてくれたんだよ。





       ☆



私は、出産後も入院してしまったり
通院ながらも点滴を受けたりしているので
息子は「ながい注射」とか「病院にお泊まり」
という意味を分かっています。

静かに聞いていました。



 お母さんはお医者さんじゃないから、お薬はあげられないけど
 くまさんなら あげられるからさ。
 その子が治りますように…って





子なすは突然



オレ おかあさんに じんぞうあげるよ。
そしたらおかあさんなおるでしょ?



と言うので、二の句が継げなくなりました。




慌てて
お母さんは大丈夫。 
もっともっとたいへんな病気の子がたくさんいるから
そういう子に分けてあげて。と言うのが精一杯。



たいへんな病気って どんなの? と息子。
私は彼の背中をさすって
「ここにある、大事なお水(髄液) をわけてあげると治る子もいるよ」
と。


 おかあさんは、色々お薬のんでるから もう分けてあげられないんだけど
 子なすは元気だから
 おおきくなったら ドナー というのになれるよ
 と教えました。


オレ どなーになれる?
だれか助かる?


うん、きっと助かるよ と私。



息子  「じゃあ、みーんながドナーになったら
            せかいじゅう、みんな たすかるね!」




そうだね、そうだね。

ほんとにそう思うよ!
子なす、まほう ありがとう!




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なす子

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