こ こ ろ も ち 。

2004年12月25日(土) きっとどこかで

とある方に、とあるものを送ったのですが
配達業者さんから電話が来て
「お届け先の電話がつながりません」。

お引っ越しなさったのかしら・・
そう、思いたい。


間をあけずに連絡をすればよかったのかと
悩みと悔やみが縦横に私を縛る。
今日打ったメールはリターン。

きっと どこかで
青い空と きれいな空気のもとで
ご家族揃って
のんびり暮らしていらっしゃる。
そう、思いたい。



    ☆

私にテディベアを注文してくださった方なのです。

余命

という現実と戦いながら

かわいい坊やと 旦那様との暮らしを
大切になさっている方。


時々メール差し上げていました。
でも、お返事を打つのも負担になるのではと
なるべく控えていました。
「いかがおすごしですか」なんて陳腐すぎる言葉は
使えませんでした。

会いたい、でも言えなかった。



ベッドでの生活が長い姿を見られるつらさは
私も良く分かります。
訪問は嬉しいけど、初対面の人間と会うのなら尚更
少しでも血色の良い時に、と望むものです・・。





「"このベアはママが選んだんだ" って、分かると思います」

「本当に気に入ったベアを子供に渡す事ができました」

「ベア、息子に似ています! 鼻が特にそっくり!」



私の心はベアに詰めてあります、
あなたと一緒に どこまでも連れて行ってください。




 < 前の日  INDEX  次の日 >


なす子

My追加