身長1mのクマさんのぬいぐるみ。「HiRokun」と書かれた商品札を首から下げている。
雑貨屋が閉店するときに、母が譲り受けたもの。クマサンはピアノに持たれかかるようにして、鎮座ましましていた。
なにぶん、放置されていた期間が長く、汚れが目立っている。 くもの巣も・・・
そのうちに、くまサン=ヒロ君の近くに赤いポスト型貯金箱が置かれ、「ひろ君洗濯募金」と書いた紙が貼られた。
貯金箱を振ると、チャリチャリ・・・
母や祖母が、掃除や洗濯のときに集めた小銭を、そこにためているのだ。
それにともない、家のものが全員で小銭を貯金し始めた。
有るとき、音がしなくなった。
・・・紙幣になっていたのだ!!
すごい!!
すごいぞ、ひろくん!!
君はただ、座ってるだけなのに。
洗濯のメドが立ち、ようやくピアノの横が空いた。
・・・・今度は私が座ります・・・貢いでよ〜〜〜
ちなみに、オヤジが「ひろくんはどうした??」と言ったとき、誰のことを言ってるのか分からずに、一瞬、オヤジを心配したことがあった。
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