東行庵の軒下で

2001年09月12日(水) Glint beat

アルフィーの新譜。3年ぶりだ〜。

ディスクがプレイヤーに飲み込まれ、音が聞こえるまでの時間。久しぶりにドキドキした。思わず正座してたもん。

遊園地のゲートをくぐり、いきなりジェットコースター!!って感じだ。

80年代最後の年にリリースされた「DNA〜communication」の一曲目は「Heart of Justice」
この曲で歌われていた「自由」と「正義」という言葉は、21世紀最初のアルバムで「ネジ曲がった自由」「歪んだ正義」と形容されている。

「何の為に生まれそして消えていくのか 何をすればどこへ行けばいいのだろう」
「何を祈るのか 何が叶うのか 何が自由なのか 何を残せるのか」
疑問符だらけだった、「DNA」というアルバム。後に少しずつではあるが、高見沢さんの、彼なりの答えを見つけそれを作品に残している。ただ、答えはひとつではないはずだから、この先の作品の中でまた違った彼の思いを感じることもあるだろう。

それにしても、いつから命令形の言葉が、影をひそめたのだろう。今回のアルバムで、改めて感じたんだけど。
「終わらない夢を見続けることさ」
「走り出してみようぜ!」
語りかけるコトバ。
格言のような、厳しいコトバではないし、場合によっては曲に乗せるのに少し違和感があったりする、不器用なコトバ
そして、身近なコトバ。だから、現実味がある。ストレートに伝わる。

曲のほうは、これが「アルフィーなのぉ?!」と耳を疑ってしまうほどイメージがガラッと違う。まさに、Glint(きらめく、光る)金属的なギターの音。しかし、切れば血が出ちゃうようなギターの音も変化球的にかんじる。歌っている声にもそれは感じる。
だからこそ、詞のほうは直球なんだろうか・・・

ネジ曲がった自由
歪んだ正義

白という字を黒で書く・・みたい。そんな、やり切れない何かを感じた日でもあった。













 < 過去  INDEX  未来 >


にゃお [MAIL] [HOMEPAGE]