★K's FieldDiary★
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2013年01月11日(金) |
情緒的鳥屋の思う八幡川 |
情緒的バードウオッチャーは考えるのであった。
・アオサが繁り貝類も沢山生息していた遠浅の沿岸には、1000羽を超えるヒドリガモが集まり、 シギチ達も渡り途中の中継点として数多く観察できる豊かな自然がありました。 (1983年 ヒドリガモ 1920羽 日比野政彦調べ)
・ある日、広島県がその海を埋め立てる計画を立ち上げ、 八幡川の野鳥を愛する人達はなんとか野鳥達に生息する環境を残してやれないものか・・・ と考えました。
・行政と科学者と野鳥愛好家達が話し合いを繰り返した結果、 ヒドリガモへの代替え地として「人工干潟」が造成されました。 国内では大変先進的な取り組みではありましたが、 一度失った自然はよみがえることはなく、せっかく作った干潟も地盤沈下と波に洗われて、 何度も何度も工事を繰り返しています。 (1997年 ヒドリガモ 462羽 日比野)
・そして、廃棄物処理場→工業用地への転売の皮算用も、 バブルの崩壊以降一向に進まず、まるでそんな人間達をあざ笑うかの如く、 放置された広大な「空き地」には大きな水たまりや葦原ができあがり、 再度 野鳥達の楽園と化していきました。
・しかし、H22年。 土地の転売の野望を捨てきれない広島県は、 またもや野鳥の楽園を破壊するために巨額の資金を投下し、 生活の場を失った野鳥達は声も無くどこかに去って行ったのでした。 (2012年11月 ヒドリガモ 167羽 日比野)
・八幡川の自然を愛し毎月観察会を開いてきた鳥屋さん達の落胆は大きかったのですが、 結構「したたか」なのが野鳥達で、 沿岸を西側に数キロの御手洗川河口付近にしっかり移動しているようです。
でも、御手洗川だって、いつ人の欲望の手に落ちるかわかったものではありません。
で、問題はここから。
某支部はこの場所に関してどのように考えているんだろう。 多分どうでもいいんだと思うんだが、それを確認するのが怖い。
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