2007年05月23日(水) |
映画感想〜暗いところで待ち合わせ〜 |
!!'07 5/25 DVD発売&レンタル開始!! メレンゲの主題歌と写真を見てちょっと気になってた 田中麗奈ちゃんの相手役の俳優さんが観たくて見に行った映画です。
原作も読まずにただ「見たいなあ」と思って行っただけなのですが ビックリ!!ものすごくよかった!(^v^)d
田中麗奈・台湾の若手実力派俳優 陳柏霖(チェン・ボーリン)主演 人気作家乙一の小説の映画化作品。 もちろん主演の二人以外の俳優さんの力というのも確かな方達ばかり だったのですが、何よりストーリーの構成が素晴らしかったです。 そして、登場人物の立場設定と心理の移り変わり。 これがまた絶妙に組み立てられていて予想以上に(スマン)面白く、 スリリングで、素敵なお話になってました。
映画版と原作では人物設定というのが少し変わっているようなんですけど パンフレットを読むと原作の乙一さんもこの映画版の人物設定に感心されていて。 原作の方では目の見えない田中麗奈の家に潜り込む殺人事件の容疑者 というのは純日本人なんだけれども 映画でチェン・ボーリンが演じる容疑者は日中のハーフという設定になっています。
このお話は、それぞれ立場は違うけれども深い孤独感・闇を抱えた者同士が 一緒の空間で会話を交わすでもなく過ごしていくうちに徐々にお互いを意識し始め、いたわり合ったりして自分の心の壁・闇などを少しずつ取り払っていく…といった内容なんだけど 事件で追われて田中麗奈の家に潜り込んだ彼の孤独感・闇の部分は 日中のハーフだからこその差別感や苦労などがあったわけで そのお陰で彼の気持ちが本当に素直に胸に入ってきました。
何よりチェン・ボーリンの目の演技が超ステキ!!(>▽<)o 中国系の俳優さんって意外と体格ががっしりしてたくましいし 唇がぽってりしてて色っぽいし それにそれに目がキリッとしててまつげも長くてめっちゃセクシー♪なんですよねっ♪ 私はヨーロッパ系の俳優さんにはさほど悶えませんが、中国系はキます。(笑) ちょっと金城武系…そして目力は柳楽くん系か?? 話の内容上、ほとんどセリフはないんだけど(なぜなら彼が喋ると田中麗奈ちゃんに気づかれちゃうから)彼の魅力が映画全体にあふれまくりでした!! 殺人事件容疑者として現れてからの彼の鋭い眼光、 「さ、殺人犯しちゃったのアナタ?!」(@_@;) 「おいおい殺る気マンマンかよ!!」(@@ll) 「あっっ、気づかれちゃう!!」(>.<;) そして時には小犬のような捨て犬のような。 要所要所で彼の眼力が・・・♪♪あああ。
もちろん盲目の女性・田中麗奈ちゃんの淡々とした熱演も見どころ。 一緒に住んでいたたった一人の家族のお父さんを急に亡くし、 目の見えないハンディを一生背負って今後一人で生きて行かなくてはならない恐ろしさ、 そしてそれを考えたくないから自分の家に閉じこもって淡々と日常をこなしていく。 いつもと変わらない毎日。 外に出るのが怖いから、変化が怖いから、変わらない毎日とほんの少しの行動範囲でしか生きていなかった彼女。 そんな彼女が思いもかけない共同生活でどう変わっていくのか…?
いやー、しかし私話を全く知らないで行ったので サスペンスの方向がまさかあっちの方に行くとは!!とまじでビックリ。 そしてあの人の演技のキレっぷりに本当に驚いたさー!!(@Д@) いや、まさかあの人があんな!! さすがに最近演技力が絶賛されてるだけあるなーと感心しきり。 だって、怖かったもん!
とにかくストーリーの構成と、過去の映像の挟み方に違和感がなかったので 見ていてものすごく楽な映画でしたよ! 主役の二人もちゃんと前に足を踏み出せたからね♪最後もすっきり。 メレンゲの曲聴きに行ったの、エンドロールまで忘れちゃうくらい集中しました(笑) おすすめです♪
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