YUCHIKOの音楽とおでかけキロク★
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2006年10月17日(火) 映画を観てきました〜時をかける少女〜

切ない!!観終わった後映画館出てからも切なくて泣きそうでした。
いや、観終わって数時間経つけどまだ切なくて涙出そう。原作も、今まで映像化されたものもどれもこんなに切ない物語なんでしょうか(ToT)
原田知世の映画は観たと思うんだけど、なにしろもう忘れちゃったので☆

これはもう、ずーーっと観たかった映画です。
今年の大作話題アニメーション映画『ゲド戦記』『ブレイブストーリー』を押しのけて、今年のNO.1アニメーション映画だともっぱらの評判となっていた作品なので、もし地元でやらなくてもどこかに見に行こうとは思っていたのですが何でも熱心に誘致してくれた人たちがいたらしく。
その人達に本当に大・大・大感謝したいっっ!!!
あえて言いましょう。
今年観た数々の映画の中で、一番感動しました!!!(T▽T)o
こんなに余韻を引きずった映画は久し振りです。まあ、私が異世界・異次元ワープものに大変弱いというのもあるんですが☆(ちなみにここに感想書いてないけどまだ何本か映画観てます)

この映画はアニメーションという表現技法の良さを今まで日本アニメーション界が培ってきたノウハウ全てセンス良く盛り込んでいると思います。
アニメーションでないと絶対出来ない表現・スピード感・心の機微・時間・空間・音・会話・色彩・感覚を変にマニア受けするようでなく、普通の表現手段として完璧に映像化しており、私はここに日本アニメの長い歴史の素晴らしき集大成をみました。
いや大げさでなく、アニメ創生期から脈々と作られ、受け継がれ、練り上げられてきた全てのジャパニメーションとしてのノウハウは、この映画で全てみられるといって決して過言ではないような。

これはある意味、宮崎駿監督の黄金期の作品に匹敵して勝るとも劣らない素晴らしい作品で、下手な映画(洋画邦画問わず)を観るよりこれを観た方が良いですよ!世界的な何かの賞に映画をエントリーするならこれを日本代表として出すべきですよ!とまで思いましたです。

「アニメでしょぉ〜〜?!」(="▲=)rと思うのならば、この作品としてのまとまりの素晴らしさ、実写で表現してみろってかんじです。これを実写で表現しようとしたら多分、ものすごくわざとらしくて嘘っぽくなっちゃうと思います。(そういやつい最近漫画の実写映画化された「そういう」やつ観たな…=.=)

SFならではの楽しい不思議な感じから入って、あちこちにギャグタッチな笑いどころもあり、高校生ならではの学生生活、友情、恋愛、あの頃のちょっとイタイ感情も満載。
そのうちだんだん話がシリアスになってきて、え、どういうこと?と思ってると、時をかけてるうちにいつしか話はあんな切ない方向に。(TnT)o
今回の映画の主人公は原作と違うんだけど、原作の主人公だった芳山和子という人も作品中重要な役で出ており、その人の関わりがまた切ないのだ!!

うう、ほんとこの映画を作った人たちはプロですよ!!
素晴らしいアニメーションとはこういう物ですよ!こういう物をこそ、たくさんのひとに観て頂ければ日本のアニメが世界に誇れる素晴らしい物だと認識して頂けるのではと。特に最近のジブリ作品はどうも、ブランドに負けているので(TxT)
セリフも良い、脚本も良い、音楽も良い、声優良し、カメラワーク良し、CGの入り具合も良し。言うことナシ!!
私はアニメは昔から好きでよく見てはいますが、こう言っちゃ何ですがオタク目線でアニメを見ている訳じゃないと思います。日本のアニメは素晴らしいと思うけど、よくアニメを見ない人にはこういうのは気持ち悪いだろうなというのがあるのもわかるし、あまりにもそういうのはあまり好きな方ではないし、いやでもそういうのも見ますけどね。(^.^)結構一般人目線でもアニメは見れる方だと思ってます。
だからこそ、「アニメだから」といって馬鹿にした先入観を持っている人にはぜひぜひこの映画を観て頂きたいと思います!

「これぞアメリカ・ハリウッド映画」という賞賛の言葉があるとすればこの『時をかける少女』こそまさに「日本映画」。
いやしかしアニメならではの表現で成功しているのだからやはり「これぞ日本が世界に誇るべきジャパニメーションだ!」というべきか?
私は定年退職してからジブリ映画を映画館で観に行き始めた父に「ハウルもゲドもちっとも解らなかったよ」といわれたのが歯がゆくて仕方なかったのですが、この映画を観てきて速攻父に薦めましたよ!
「あれで日本のアニメはつまらないと思われたら困るから、ぜひ観に行ってくれ!」と。

ううう、あのラストはたまりません。とにもかくにも私はこの映画は1週間は引きずるでしょう(TmT)
原作も読んでみたくなっちゃいましたが、読んだらきっともっと切なくなるだろうなあ★★★
◇追記:この映画、私は最終的に3週間以上引きずって現実になかなか帰って来れませんでした。(笑)


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