足摺ツアーダイジェスト。 - 2017年02月15日(水) ※久々の更新ということで、二日連続で書いています。 簡単な近況とウェブ拍手のお返事は、前日の日記↓をご覧下さい。 えっと。 昨年10月の足摺ツアーですね。 いくつか写真をピックアップしてご紹介します。 ということは、関東の人間にとって非常に行きにくい場所であるわけで。 例によって、高知空港ではなく、松山空港を利用する私たちは、 当然余計に時間がかかるわけですが、 朝9時過ぎに成田空港を出発して、足摺岬に着いたのは、夜10時前。 高知駅前からレンタカーを借りてやっとこさ到着。 しかし、高知県内、夜になると暗い道路が多くてびっくりしました。 街灯のない夜道のカーブなんて、ハイビームでも全然足りません。 やっぱり、ここはね…夜、見たいですよね…。 「最後の最後で痛い障害物」もちゃんとあります、この円形の物見台? 真っ暗なので、無数の星以外何も見えないのですが、 遥か下の方から波が砕ける音が絶え間なく響いてくるので、 ここが高い岬の突端であることは暗闇の中でも体感できます。 長い移動距離のせいもあってか、本当に地の果てという感じ。 ああ、ここで、高耶さんと直江が…。はは〜ん。 にやけ顔を誰にも見られずに済んだのも、夜だったおかげですね。 一日目は元々、高知市内に借りているアパートがあるので、 そこに泊まって、翌早朝に出発する予定でしたが、 よくよく考えると、それでは観光する時間があまり取れないので、 一日目に足摺まで行ってしまい、車中泊することに。 で、車中泊した場所は、あの唐人駄場です。 ↑の写真は、唐人駄場の星空。 足摺岬は、まだ多少街の灯りがありますけれども、 唐人駄場は本当の闇です。 懐中電灯がなければ、トイレまでもたどり着けません。 (と言うか恐らく一歩も動けない) その分、星空は本当にきれいでした。 あんまり良い写真撮れませんでしたけど…。 上方、中央、見切れるくらいのところにプレアデス星団(すばる)、 下の方に木々の陰から昇りくるオリオン座が写っています。 足摺は暑いくらいでした。というか、暑かった。 車の中で寝る前、冷房をかけていたほど。 でも、明け方は窓に結露ができるくらい冷え込んでいました。 そして、外に出ると、繋がれていない牛さんがその辺に居てびっくり。 (写真中央奥の方。唐人駄場駐車場にて) ミラージュにも書いてありましたが、この辺、牧場になっているんですね。 一応、自動車道もあるんですけど、普通に、牛さんがうろうろしています。 この写真の左の方に、唐人駄場公園(広場)があり、 道路を挟んで、写真右後方に唐人駄場の巨石群があります。 四国大転換の際、赤鯨衆はこの広場に集結し、 星の室のあるあの巨石群の中で、高耶さんが大転換の呪法を成したわけですね。 早朝、誰もいない唐人駄場に立つと、 この場所には、そんな壮大で神秘的なストーリーがよく似合うと思わず納得。 裂命星を納めた星の室はどの辺かな〜なんて思いながら散策。 少しもやっていて、水平線も霞んで見えますが、この景色に感慨ひとしおです。 足摺も長らく来たいと思っていたスポットのひとつなのですが、 この唐人駄場は車でないと来れなさそう(近くまでバスが来ていない)なので、 どうしたものかとずっと考えあぐねていました。 まあ、この歳になって免許取った甲斐があったというものですね。 そう言えば、自分で運転するミラツアはこの足摺ツアーが初めて。 その初めてで唐人駄場車中泊って、いささかディープ過ぎる感もありますが…。 朝、もう一度足摺岬の展望台へ。 ここは、嶺次郎が高耶さんに裏四国のことを打ち明けた場所でもありました(23巻103ページ〜)。 あいにく、高耶さんが見たような真っ青な風景はこの日は見られませんでしたが、 遮るもののない大海原は、実に清々しいものです。 裏四国においては、死人が次の生へと旅立っていくところでしたが、 そんな設定も頷けます。 地の果てに大海原と接する、その最先端の地は、 生と死の接点でもあるような、そんな気がしてくるのでした。 下は少し怖くなるくらいの断崖絶壁です。 高耶さん、この高さから飛び降りようとするなんて…。 高耶さんが足摺のアジトから抜け出して、立ち寄った場所ですね。 アジトと思われるホテルと、足摺岬展望台との中間くらいの位置にあります。 波の浸食でできた洞門で、国内最大級のものだそうです。 確かに、なかなかの迫力。 ここで想いに耽っていた高耶さんが吉村に捕まり、 窮地に陥っているところを、直江がついに追いついて…という展開でした。 『拝啓、足摺岬にて』でミクちゃんが最後に訪れた札所ですね。 最後に、足摺岬の展望台から旅立つシーンは、本当に…泣けてきました…。 写真は、「足摺海底館」です。 『深紅の旗をひるがえせ』で、伊達方のスパイを確保した場所ですね。 桑原先生が描写していた通りの建造物でした。 建物の中の階段を降りていくと、海底の窓から海の中が覗けるようになっています。 きれいなお魚さんたちがたくさんいました。 沖縄の海とまではいきませんが、竜串ではサンゴ礁や熱帯魚を見ることができ、 シュノーケリングやダイビングも体験できるようですよ。 変わった形のサンゴはシコロサンゴの群体。 きれいな色の魚がたくさん泳いでいます。 刺身はキハダマグロの幼魚とのことですが、これが激旨。 こういう新鮮さを売りにした旨さというのは、現地に来ないと食べられません。 海の恵みをたっぷりと体感できました。 この日の宿は、「足摺国際ホテル」。 赤鯨衆の足摺アジトは、恐らくここがモデルではないかと思われます。 ミラージュでは、確か嶺次郎の部屋が、最上階だったような…。 因みに、こちらのホテルには地下室はありません。 (もしかしたらあるかもしれませんが、宿泊客が行けるような地下はありません) 地下牢から救出された後、高耶さんが人目を忍んで逃げ出した道ですね。 ただし、宿泊客用の裏口はなくて、厨房かどこかの裏口らしきもののみ確認できました。 写真は、高耶さんのように、崖下に降りていく途中で建物を振り返って。 足摺では、本当に色々ありましたね。 宿毛、窪川、大正、中村、浦戸、室戸…高知県内は思い出深い場所が多々ありますが、 中でも、やはり足摺の印象はなかなか強烈なものがありました。 今回は…天気は決して悪くはなかったのですが、 真っ青な空と海というのは見られませんでしたので、またいつか再訪してみたいですね。 ああ、あと、時間の関係上、大堂海岸(千秋の差し金で高耶さんが拉致られた場所) の方までは行けなかったので、やはり要リベンジです。 次に行くのは、高知に移住した後、かな。 うっすらと色が変わる程度に軽くしゃぶしゃぶして食べると、 脂の乗った新鮮なサバの旨みが増して、とっても美味。 魚好きの高耶さんも、足摺の食生活には満足していたことでしょう。 当面、次のツアーの予定は立てていません。 移住する前に、なるべく行き尽くしたいと思っていましたが、 ちょっと無理かなぁ…。 地方に移住してしまうとアクセスが悪くなったりしますので、大変そうですが… まあ、ゆっくり続けて行こうかと思います。 ツアーレポート、たまりまくっていますが、こちらもぼちぼち進めていきますね。 あ、昭和編は遅ればせながらも読んでいます。 最新刊はまだ手を付けていませんが…。 こちらも楽しみですね。 阿蘇に行く…んですよね、最後は。それも楽しみ。 ...
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