日々是変化...遊丸   
炎の蜃気楼(直高小説、イラスト等)&犬夜叉(弥犬小説、イラスト等)ファンサイト『七変化』の日記
ホモエロ称賛

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ソフトSMか?
- 2001年09月12日(水)


(※以下の駄文は09月09日の日記?の続きです※)

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「へー。でも、仕事のためにこんなに甘いコロンをつけるかな?ン?」

背後から弥勒の首筋に顔を埋めて犬夜叉が満足げな笑みを零す。
ついでにネクタイを緩め、シャツのボタンを二つほど外して、ほどよく締まった胸に手を忍ばせようとする…

…が。
「アイタタタ…」
手の甲をつねられた。
「俺の仕事が終わるまでオアズケだ」
「ちぇっ…」

犬夜叉は仕方なく弥勒から離れてオフィスの中を物色し始めた。
……
先ずは、コーヒーを入れようと思って袋を開けた瞬間、コーヒーの粉を床にぶちまけ…
それから、整理して置いてあったポジをぐちゃぐちゃにした上に、指紋をべたべたとくっつけ…
挙句の果ては、椅子に掛けてあった弥勒のスーツの上着を羽織って格好つけている拍子に脇の下をビリッと破き…
……

「……」
無言で投げかけられた弥勒の視線が、痛い。
「あれ。俺って、もしかして、邪魔?」

「……」
「ゴメン…やっぱ帰るわ…」

デスクに置かれたヘルメットに伸ばしかけた手を弥勒がぎゅっと掴んだ。
「ふざけんな」
「へ…?」
「人を散々かき回しておいて、そのまま帰らせる訳にはいかないだろう?」
「み、弥勒?」

言いながら弥勒は犬夜叉の腰に手を掛けて、自分の膝の上に後ろ向きにちょこんと座らせる。
「そういう悪戯ッ子は、きちんとお仕置きしなくちゃな…」
既に緩められていたネクタイをスルスルと外すと、犬夜叉の目に当て、キュッときつめに縛り上げた。
「な、何すんだッ」

「だから、お仕置き♪」
「……」

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オフィスの中を満たす吐息…はややアレな為、ここでは割愛。
「割愛すなッ!!」と怒りの奇声を上げたお方(いるんか?)は…
隠しフォルダ内のノーカットバージョンをご覧下さい♪。
「http:tottori.cool.ne.jp/yuumaru/****/weekend-lovers.htm」
隠しフォルダ名については「隠隠」ページを見てくんさい。

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犬夜叉は息を荒げながら瞳を潤ませ、弥勒の白いワイシャツにビタッとしがみ付く。
「弥勒…。今度は大人しく待ってるから、仕事、ちゃんとやれよ…」

遠いものを見るように犬夜叉を見つめると、弥勒はその紅潮した頬に軽く口づけた。
「お前が待ってくれていると思うと、きっと良いものが書けるよ…」
そう言うと、弥勒は体や服についた液体を手際良く拭き取り、スラックスを上げ、襟を正して自席へと戻って行く。

……
情事の面影さえ残さず、再び画面に向かってパタパタと何やら必至に打ち込んでいる弥勒の、背中…。
犬夜叉にはそんな弥勒との距離が、逆に頼もしくさえ思われる。
来て良かった、と思う。
どうせ邪魔になるのは判ってたから、本当は来ていいのかどうか、かなり悩んだ。
でも、やっぱり、来て良かった…。
今度こそ、ちゃんと大人しく待っていよう。

犬夜叉は傍に投げ捨てられていた脇の下がほつれた弥勒の上着を身に纏い、接客用のソファーにごろんと横になる。
体を横たえた途端、上着から弥勒の甘いコロンがふわっと香ってきた。
フン、あの性格でこんなに甘いコロンが似合うかっつんだ。
でも…何か、気持ち、いい…
……

二時間後。
「あ〜あ。このスーツ高かったのに…」
何とか仕事をやり終えた弥勒が、ソファで熟睡する犬夜叉を見下ろしてため息をつく。
寝相の悪い犬夜叉によって、スーツの上着はヨレヨレのデレデレ状態である。
おまけに脇の下のほつれ加減もより盛大なものとなっていて、とてもじゃないが、もう使い物にならない。

「たく、しょーがねえ奴…」
と、その時。
「み、みろ……みろッ…」
犬夜叉が辛そうに眉を寄せて、吐息混じりに寝言を紡ごうとする。

「何?犬夜叉…」
弥勒も犬夜叉の顔に自分の顔を寄せて優しく問う。
犬夜叉は弥勒の声に導かれるように、その名を零した…

「…み、ミロ…の、ヴィーナス」

一瞬、犬夜叉の口元が緩んだのを認めた弥勒は、無邪気を装っている頬を思いっきりつねり上げた。
「アタタタタッ」
「下らんコト抜かしてねぇで、さっさと帰るぞ」
「へへっ、お前、自分の名前呼ばれると思ったろ?え?そうだろ?」

「お前、よっぽどお仕置きが気に入ったと見えるな」
「うげっ…」
「心配するな、帰ったら嫌というほど俺の名前を叫ばせてやるぜ。その可愛い口からな」
犬夜叉の尖った唇にちゅっとキスを与えると、
弥勒は鞄とヘルメットを手にしたまま、ソファに横たわる犬夜叉を抱え上げ、エレベーターに直行した。


橋を照らすブルーのライトが朝日に消える頃…
週末の遊戯は、本番を迎えたとか迎えていないとか。


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…週末じゃないけどね。


アメリカのテロ。
最低の愚行だ。
どれだけ多くの人々が幸せな生活を突然に奪われたことか。
生活って、いつでも脆く崩れ去る危険をはらんでいるんだね…。
にしても、罪の無い人間を攻撃するのは絶対に許されないことだ。
01:23。


...




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