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ギャップ



修輔が連れていってくれたお店は

ちょっと小じゃれた居酒屋さんという感じのお店。

カウンターではないけれど

大きなテーブルの周りを囲む形で椅子が設置されていて

カウンター席のように、2人で横に並んで座る。




修輔は何回か、そのお店には行ってるようだったので

料理の注文は修輔におまかせした。

飲み物は生ビールを頼んだ。




まず生ビールで乾杯。

初めて逢うのに、初めてという感じはしない。

言葉遣いとか話し方も、修輔はチャットのままだった。

色々な話をした。

チャットで話してる延長という感じだった。



『チャットで話してるとさ、自分の理想をイメージしちゃって
 
 今まで実際に逢ってガッカリしちゃった事あるんだよね。

 だから、のあの事は自分勝手にイメージ作らないようにって
 
 あんまりチャットも頻繁にしないようにしてたし

 のあも話していて、飾ったとこがなかったから

 のあが自分の理想になる事もなかったし。(笑)』


修輔が言う。






『私と話をしてて、イメージなんて作りようがないでしょ。

 チャットでも可愛らしい事なんて書けないし

 間違っても可愛らしいイメージにはならないだろうし。(^_^;』



『別に可愛らしい事、書くのは構わないんだけどさ…。

 俺も勝手にイメージ作っちゃうのが悪いんだけどね。

 実際に逢った時、少しでも

 その片鱗が感じられればいいんだけどさ。(笑)』



『チャットと実物とにギャップがある人がいるってこと?』



『うん。』



『私は実物がこんなんだから。
 
 チャットで可愛い子ぶっても仕方ないから

 そんな事、出来ない。(笑)』



『ん? のあは可愛いよ。(笑)』




ビールを吹き出しそうになった…。

お世辞とわかっていても

こんな事を言われるのは嬉しい…。

でも、修輔の口から出る言葉とは思えなかった。(笑)



『やだなぁ、もう。

 照れちゃうじゃんっ…(*///ー///*)ボッ』



『いや、可愛いよ。子供みたいな顔してるし。

 写真のまんまだ。(爆)』




なんだ…そういう事なの? Σ(|||▽|||) 

喜んでソンした…。





楽しかった。

あっと言う間に2時間位時間が経ってしまった。

お店も混んできたので

移動する事にした。

ビールもジョッキで3杯ほど飲んで

ほどよい酔い加減…。

次は約束通り、カラオケに行く事にしてお店を出た。





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2003年06月30日(月)

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