つれづれ日記。
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2012年02月27日(月) 白花(シラハナ)への手紙(仮)・44

「ーー他にも説明したいことは海ほどあるけど、一度に説明しても理解に苦しむだろうからまた次の機会に説明させてもらうよ。
 何はともあれそれまで元気で。どこかの海のお兄さんより」
 つづられていた手紙を元の形におりたたんで元の封筒にもう一度丁寧に入れる。ひと呼吸おいてハリセンを手にとって。
「どこかの海のおにいさん。ありがとうございました」
 ここまで言うのがやっとで。確かにおにいさんのハリセンがなければ魔物と戦うことはできなかった。お父さんからもらった大切なものだとういうこともわかる。
「お父上からいただいた大切なものなんだから大事にしないといけないよ」
 おにいさんのいうことももっともだ。だけど、やっぱり釈然としない。
 とにかく今日はいろいろなことがあった。ティル・ナ・ノーグの地をふんでいろいろなところをまわって。お世話になるはずのおばさんの家が留守で途方に暮れていたところを変な男の子と出会って、そのままなぜか魔物と戦うことに。普通、そんなことは滅多にないよね。
「……今日はもう休もう」
 こうして、ティル・ナ・ノーグの一日目は幕を閉じていった。






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