2010年06月09日(水) |
委員長のゆううつ。その2−11 |
シャツの上にキャミワンピース。もちろん下には膝より長めのベージュのパンツをはいている。それだけだと寒いから、上にはパーカーをはおった。もうちょっと可愛くしてもいいのにというリズさんのつぶやきは聞こえなかったことにしておく。 「露出度が減った」 「変なこと言わないで下さい!」 さっきの方が絶対可愛かった。先輩のつぶやきも当然無無視。そもそも一体どこまで本気なんだか。 「カリンくんはどう思う?」 リズさんの視線があたしから唯一? の常識人に移る。彼はじっとあたしを見つめた後、一言。 「可愛いですよ」 頬にはうっすらと赤みがさしている。お世辞とはわかっていても、つられてこっちまで紅くなってしまう―― 「ですが、その。足を露出しすぎなんじゃないかと」 ことはなかった。 「露出って」 「初めて会ったときも思ったんですが、リズさんもみなさん露出しすぎです。目のやり場に困ります」 先輩の苦笑に頭をふってこの台詞。ちなみに前述したように薄地のキャミワンピースではあるものの、下にはパンツをはいてるし、肌が見えるといっても膝より少し下。制服の時は膝上五センチ。極端に長くも短くもない。 「わかった。君ってむっつりなんだろ」 「変なこと言わないで下さい!」 変かどうかはともかくとして。今時珍しい純情青年ということはよくわかった。
過去日記
2006年06月09日(金) 「EVER GREEN」9−4UP 2004年06月09日(水) 大阪日記。その4
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