SkyHigh,FlyHigh!
Part,12−7
「私、余計なこと言ったのかな」
シェリアの過ぎ去った後まりいはつぶやいた。
「……さぁな」
苦笑すると自分にあてがわれた部屋に戻るためショウも部屋を後にする。
「早く寝ろ。明日街を案内してもらうんだろ?」
「うん……」
その時だった。
誰かが言い争うな声と物音。それは今までここにいた人物のもので―― 「ショウ、いまのって――」
まりいが言い終わる前にショウは部屋を飛び出ていた。
廊下とは言え、城内のそれはあまりにも広すぎた。 確かに音がしたはずだった。それにしても、一体これは――
「ショウ、シェリアは――」
「…………」
返事の変わりに小さなペンダントを差し出す。
『これはアクアクリスタルと言うの』
シェリアの寂しそうな笑顔がまりいの頭から離れなかった。
過去日記
2003年07月06日(日) たなばた。
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