SkyHigh,FlyHigh!
Part,12−4
「どうした?」
ショウに言われ、まりいははっと顔を上げた。
「どうもしてない」
「だったらいつまでそうしてるつもり?」
まりいは部屋に立ち尽くしたままだった。
「あの人達がシェリアのお父さんとお母さんなんだよね」
まりいは二人のことを、シェリアの両親を思い浮かべていた。
あれが親というものなの? あれじゃまるで――
「まあ王様みたいなものだしな。それなりに思うところがあるんだろ」
「でも――」
「アンタの世界ではこんなことないのか?」
意図がわからずまりいは首をかしげた。
「身分とか、そういうの」
「……わからない。でもあまり関係なかったと思う」
まりいが答えると、ショウは小さな笑みをもらした。
「いいな。それって」
「え?」
「なんでもない。あ……」
「どうしたの?」
振り返るとそこにはシェリアがいた。
過去日記
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