「我を呼ぶのは誰だ」 目の前に現れたのは少年だった。 空色の髪に同じ色の瞳。真っ白な翼を持つそれはアタシの世界ではこう呼ばれてる。天使、と。 だけど。 髪の長さも違うし雰囲気だって違う。 だけど。 だけどそれは。アタシ達といつも一緒にいた男の子。――だった。 「我を呼んだのは汝か?」 空色の瞳がアタシを見つめている。 「どうした? 我が怖いのか?」 天使はそう言って笑っている。 それはまぎれもなく彼の声で。それはまぎれもなく彼の瞳で。 だけど、違う。絶対違う。 ――だったらこんなふうに笑わない。 ――だったら、『お前なー』って、しょうがないって感じで笑って。そのあと『ま、なんとかなるさ』ってあっけらかんとしてる。 「……あなたは誰?」 そう言い返すのがやっとだった。 少しした後、彼の姿をした天使様はこう答えた。 「我は地天使。神の娘に創られしものだ」 「地……天使?」 「久しぶりです。クー」 「空天使か。なぜ汝がここにいる?」 「なぜでしょうね」 そう答えたのも、アタシがよく知っている人だった。
これは八章くらい。 泥沼化しているような気がするのはなぜ(汗)。
過去日記
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