つれづれ日記。
つれづれ日記。

2003年07月14日(月) SHFH7−3

SkyHigh,FlyHigh!

Part,7−3

 さて、この世界に関する説明はここまでにしておくとして。
「こいつは食用だな。持っていくとするか。」
 ショウが荷物の中からナイフを取り出す。
「時間がかかるから二人とも(荷台の)中で待ってろ。」
 そう言うと、さっきまで戦っていた獣の死骸を丁寧にさばいていく。
「う……アタシ、やっぱだめ。悪いけど休ませてもらうわ。」
 シェリアが顔を青くして言う。まあなんだかんだ言ってもシェリアは公女様。無理はないだろう。――まあ、公女でなくても普通の人間なら抵抗があるだろうが。
「シーナはどうする?休む?」
「私は……もう少し残る。」
「そう?だったら先に休んでるわ。」

「シェリアと休んでたんじゃなかったのか?」
 ナイフを片手にショウが振り返る。
「そのつもりだったんだけど……」
 そう言って、まりいはショウの隣に腰を下ろす。
「今度はこいつのさばきかたを教えろとでも言うのか?」
 ナイフを持つ手を止めて、苦笑交じりにそう言うと、
「ううん。さすがにそれはまだできない。ただ、見ておきたかったの。」
 という返事が返ってきた。
「まあ、別にいいけど。」
 再び獣をさばきにかかる。
 こんなの見ていて面白いのか?記憶喪失の人間は考えることがわからないよな。
 そう声には出さないようにしながら。






過去日記
 < 過去  INDEX  未来 >



香澄かざな 




My追加