SkyHigh,FlyHigh!
Part,6−8
パチパチパチ……。 牧の燃える音がする。 あの後、三人は獣と出合った場所から少しはなれた所で野宿をすることになった。 「シーナ、こっち来て食べなさいよ。おいしいわよ?」 「食べないとなくなるぞ。」 「……いらない。」 荷台の中から、弱弱しい返事が返ってきた。 「…………」 膝をかかえ、丸くなる。 まりいはさっきの一件で自己嫌悪に陥っていた。 獣を殺すのが怖くて、棒立ちになっていた自分。 ついていくって、決めたのに。これじゃあ、いい足手まといだ。 「サイテーだ、私。」 夢の中なら、何とかなるんじゃないかって思ってた。男の子と話をすることも、色々なところを見てまわることも。 確かに、発作は今のところ大丈夫だ。でもこれじゃあ、それ以前の問題じゃないか――。 「ほら。」 「え……?」 目の前に何かを突きつけられる。 振り返ると、そこには干し肉をもったショウがいた。
過去日記
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