2003年07月03日(木) |
今さら間違いに気づく奴。 |
A&Cの作家の名簿を見てたら、サイト名が見事に違ってました。
……なんだよ、これ。一体私はどこをどんな風にして打ち間違えたのだろーか。ClubCの方はあってたけど。 でも面白いからこのままにしとこっと(いいのか、それで)。
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SkyHigh,FlyHigh!
Part,6−7
それは、まりいの国の言葉で言えば、『大きな鹿』だった。 茶色の毛皮に日本の角。 唯一違うのは、目の色と体格だった。 血のように真っ赤な目。こちらをじっと見つめている。その体格は、普通の鹿の約二倍。――もはや、鹿ではない。 「あれって……何?」 弓を握り締め、おそるおそるたずねてみる。 「見ればわかるだろ。獣だ。しかも肉食のな。」 「肉食……!?」 「だからこっちからしかけるしかない。いいか、頭を狙うんだ。」 「え!?」 「聞こえなかったのか?頭を狙うんだ。アンタがやるんだよ!」 「で、でも……!」 練習は確かにやった。的にも少しは当たるようになった……と思う。 でも、実践となると別だった。 体が思うように動かない。 「何やってるんだ!来るぞ!」 ショウが斧を取り出して構える。 「……えいっ!」 半ばやけくそで弓を射る。 だが、矢は見事にはずれた。 所詮、付け焼刃なのだ。むしろ当たる方がおかしい。 「どいて!」 続けざまにシェリアが術を放つ。 「暁の炎よ、全てを薙ぎ払え!」 炎が巨大な鹿を焼き尽くす! 「後は俺がやる。二人ともさがってろ!」 鹿を覆っていた炎が消えると、それめがけて斧を振り下ろす。 「…………!」 こうして、獣は息絶えた。
過去日記
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